産学連携で生まれたフェアトレード「つなげるポーチ」の魅力と未来
大阪シーリング印刷株式会社が手掛けた新たな取り組み、「つなげるポーチ」が多くの注目を集めています。このプロジェクトは、名古屋外国語大学と生活介護事業所のさふらん生活園、ヨナワールド、さらにスバストラジャパンとの産学連携に基づいており、インド産のフェアトレードコットンを使用した商品です。このポーチは、単なる雑貨ではなく、社会的意義を持つ製品として、多くの人々に使ってもらいたいと願いが込められています。
開発背景
「つなげるポーチ」の開発は、学生たちがプロジェクトに参加する中で生まれました。約2年前、同様の商品化の試みが失敗に終わった経験を持つ学生たちは、今回は必ず成功させるという強い思いを抱いていました。製品の候補としてポーチ、サコッシュ、巾着袋が挙がり、最終的に「障がいのある方が障がい者手帳を携帯する際に便利な手帳入れになるポーチ」を決定しました。使用シーンを考慮したうえで、定期券や小物も収納できるサイズに加え、カラナビを取り付けることで利便性を高めています。
プロジェクトの課題
このプロジェクトに関わるなかで、学生たちは特にコミュニケーションの重要性を学びました。企業や福祉施設との距離感をつかむのが難しかったり、初めて接する障がい者とのコミュニケーションに戸惑ったりする中で、何度も対話を重ねることで、徐々に心の壁が取り払われていきました。礼儀正しさを持ちながらも、自分たちの意見を積極的に主張することができるようになり、このプロジェクトを通じて多くの成長を遂げたと語ります。
大阪シーリング印刷の役割
大阪シーリング印刷では、このプロジェクトに参加することを非常に嬉しく思っています。企業のサステナビリティ活動の一環として、名古屋外大の学生たちの想いに共鳴し、彼らが抱えるマンパワーとアイデアを最大限に引き出すために支援しています。彼らの取り組みに触発され、商品化の困難さに直面しても彼らが前向きに活動し続ける姿勢に感銘を受けていると語ります。最終的には、信頼関係が築かれ、素晴らしい商品が完成したことを嬉しく思っているとのことです。
デザインと梱包
ポーチのデザインは、インド産のコットン素材に合わせ、インドの象やガネーシャをモチーフにしたものです。さふらん生活園のアーティストが手がけたイラストは、商品に深い意味を持たせ、視覚的にも楽しませてくれます。また、ラッピングには大阪シーリング印刷が製作したシールやメッセージカードが使用されており、商品のクオリティをさらに高めています。
価格と入手方法
「つなげるポーチ」は3,500円(税込)で、サイズは縦100㎜、横135㎜、奥行き5㎜です。デザインは、インド象とガネーシャの2種類が用意され、カラビナ付きという実用的な仕様です。興味を持たれた方は、名古屋外国語大学が運営するInstagramのダイレクトメッセージにて注文を受け付けています。
まとめ
この「つなげるポーチ」は、ただの商品としてだけではなく、フェアトレードの理念や福祉とのつながりを象徴する作品です。これを通じて、企業と福祉の連携が進み、持続可能社会に向けての一歩を我々全員が歩んでいけることを願っています。
会社概要などの詳細については、それぞれの公式サイトを参照してください。