ZOZOが掲げる次世代成長戦略
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZO(千葉県千葉市)は、新たな資本政策として「統合報告ポータル FY2025」を発表しました。このポータルは、株主や投資家など幅広いステークホルダーに向けて、ZOZOの企業活動や事業経営情報を統合的に開示するためのものです。代表取締役社長である澤田宏太郎氏のメッセージでは、ZOZOが新たな成長ステージへと進む姿勢が強調されています。
2030年へ向けた成長の道筋
澤田社長は、中期経営計画に基づく2030年までの目標として、調整後EBITDA900億円の達成を掲げています。この目標に到達するためには、「More Fashion」「Near Fashion」「Global」という3つの事業領域に焦点を当て、ZOZOTOWNを中心とした新たな収益の柱を育てていく必要があるとのことです。
また、ファッション産業におけるメガトレンドの影響を受け、企業価値の向上に向けた取り組みも重要としています。特に、社内ガバナンスの強化や、持続可能性への配慮が今後の成長を支える核となります。
CFOからの新たな投資戦略
取締役副社長兼CFOの柳澤孝旨氏は、ZOZOの物流基盤を強固にするために新開設された「ZOZOBASE習志野3」への投資を紹介しました。また、香りのプラットフォーム「カラリア」を運営するHigh Linkの完全子会社化や、欧米市場でのプラットフォーム「Lyst」や3Dボディスキャンの「ZOZOFIT」の活用によるグローバル展開を通じて、新たな成長領域への進出を目指しています。
株主還元に関しても、配当性向70%以上を維持する方針を示し、企業価値と株主還元の両立を図っています。
AI活用の取り組み
執行役員兼CTOの瀬尾直利氏は、全社での生成AI活用率が97%に達していることを発表し、AIをベースにした業務プロセスの再設計やファッション特化型AIエージェントの開発に注力していることを示しました。また、AI技術が求める人材の育成やガバナンス強化に向けた戦略も重要なテーマとなっています。
さらなるサステナビリティへの取り組み
統合報告ポータルでは、財務ハイライトや価値創造の過程も紹介されています。定期的に行われるサプライチェーンデューデリジェンスに基づくアンケート調査結果もあり、企業の透明性を高めています。
ZOZOはサステナビリティに基づく「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」という理念を持ち、今後もステークホルダーとの建設的な対話を促進するためのツールとしてこのポータルを活用し、社会問題への取り組みを強化していく意向です。企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現に向けて、着実に歩みを進めていきます。