デムナが導く新しいグッチの世界観「Generation Gucci」

ファッション界において常に新しい風を吹かせるグッチ。2024年2月に行われるファッションショーの一環として、アーティスティック・ディレクターのデムナが披露する「Generation Gucci」が注目を集めています。このプロジェクトは、グッチのブランドの歴史やアーカイブからインスパイアされ、異なる世代のアイテムを一つの物語として統合することを目的としています。

「Generation Gucci」は、デムナの独自の視点で、各時代のヴィジュアルコードを探求し、ブランドの進化を予見させるものです。初めて発表されたファーストルックでは、グッチのアーカイブに由来する着古したような風合いのシルクファイルを使用した軽やかなテーラードスタイルのセットアップが注目を浴びました。ウィメンズジャケットは、ボタンではなくミニマルなクラスプで留めるデザインが特徴で、レギンスのようなフィット感を持つパンツやペンシルスカートと組み合わせて、モダンな印象を与えています。

さらに、ミニマルなジーンズはそのシームレスな構造が際立ち、ポケットやクロージャーを巧妙に隠しています。また、上品なシルク製のトラベルスーツは、まるでパジャマのような快適さを提供し、テクニカル素材のモックネックやボディコンシャスなレザージャケットは、サーフィン用のウェットスーツからインスピレーションを得て生まれたデザインです。

質感豊かなコートも特徴的で、ルームガウンのような軽やかさとしなやかさを具えており、細くカットしたシアリングをシルクやゴートヘア、フェザーなどと組み合わせて、透け感のあるベースに緻密なパターンを描き出しています。パーティー向けのワードローブには、シルク製のブルゾンや、ドレープを効かせたミニスカートと同素材のトップス、流れるようなテクスチャーのジャージーやシルクシフォンを使用したミニマルなドレスが含まれ、これまでにない魅力を放っています。

また、1970年代や1990年代のスタイルを再解釈したアイテムも多数登場。ウェブストライプをあしらったレーサージャケットや、ダブルGハードウェアを薄くアレンジしたバックル付きベルト、全身レザーやスエードでまとめたルック、エクエストリアン柄のシルクスカーフを用いたセットアップなど、多様なスタイルが提案されています。

もちろん、フットウェアにも妥協はありません。ラゲージにインスパイアされたバレエシューズや、軽量でダンスシューズのような巻きの効いたローファーは、バリエーション豊かで洗練された印象を持ちます。また、クッション入りのインソールを持つパンプスには、革新的でシームレスなスティレットヒールが採用されています。クラシックなローファーにはメタル製スパイクが散りばめられており、新たにカスタマイズされたような独特の雰囲気があります。

そして、バッグコレクションでは、GGキャンバスやチェーンを使用したルネッタ Phone+ ショルダーバッグが登場し、持ち運びに便利な収納力を持ちます。グッチの象徴とも言える「グッチジャッキー 1961」バッグは、コンパクトで洗練されたデザインに仕上がっており、カーフスキンやクロコダイルといった高級素材で製作されたモデルも揃っています。さらに、「ディオニュソス」バッグも新たなエッジの効いたシルエットに生まれ変わり、各アイテムはその独自のスタイルを確立していいます。

グッチは、1921年にフィレンツェで設立されて以来、ラグジュアリーファッションの先駆者として地位を確立してきました。この「Generation Gucci」は、フランチェスカ・ベレッティーニ社長とデムナのもと、新しいクリエイティビティとイタリアのクラフツマンシップの融合を象徴するものです。グッチの未来に期待が高まる中、これからも世界中のファッション愛好者を魅了し続けることでしょう。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。