新たな食の可能性を拓く未来食堂の会員制サロン『サロン18禁』
東京都神保町に位置する未来食堂は、元エンジニアの小林せかい氏が創業した新しいスタイルの飲食店です。「あなたの“ふつう”をあつらえる」をテーマに、客と共に食事を作り上げる独自の「アツラエ」システムで注目を集めています。このシステムでは、壁に記載された食材を選び、健康や気分に応じたリクエストが可能です。また、50分の作業で1食が無料になる「まかない」という新たな仕組みも取り入れ、従来の飲食店の枠にとらわれないサービスを展開しています。
『サロン18禁』の誕生
未来食堂が月に一度開催する『サロン18禁』は、18歳未満のみが入場できる会員制サロンです。このサロンのユニークな点は、18歳以上の参加者が入場するには必ず一名の18歳未満の正会員に紹介されなければならないということです。このため、サロン内では若者たちが自らの方針を決定し、独自の空間を創り上げることが期待されます。
開催の背景
小林氏は、近年の社会における子どもを対象にした居場所づくりの動きに注目しています。地域の子ども食堂などが数多く立ち上がる中で、彼は「子どもであること」だけを前面に押し出される現状に疑問を持ちました。彼自身もかつて、子ども扱いされるのを嫌い、自分の意思で行動したいと考えていたそうです。このような思いから、『サロン18禁』は子どもたちが自分の自由を求める新たな「砂場」を提供することを狙います。
サロンの特徴とシステム
『サロン18禁』の開催は毎月第二日曜日で、時間は11時から18時まで。入退店は自由です。初回の来店時にはIDチェックが行われ、年齢の確認が必要となります。
料金とサービス
サロンの入場料は初回1,500円、会員証を提示すると1,000円で、フリードリンクとフリーフードが提供されます。飲み物はコーヒーや牛乳、ノンアルコール飲料が用意されており、壁には無料で食事ができる券も貼ってあり、遠方から来るお客様にも配慮しています。特に、一人での来店が歓迎されるため、気軽に訪れることができます。
会員規約と参加方法
18歳未満は初回来店時に正会員として登録され、紹介制度を利用できるようになります。18歳以上の参加者は、正会員の紹介が必要で、会員運営は正会員によって決められ、運営の透明性も確保されます。正会員6名以上の同意があれば、会員規約の変更や除名も可能となっており、会員同士の信頼関係が大事にされています。
未来食堂の進むべき方向
未来食堂は、『サロン18禁』を通じて、既存の道徳観を超えた新しい交流の場を創造し、誰もが受け入れられる場を提供することを目指しています。小林氏のビジョンは、ただ食を楽しむ場所であるだけではなく、参加者が自由に自己を表現できる場を提供することにあります。この新しい挑戦がどのような成果を生むのか、期待が寄せられます。
詳細な開催情報や最新の取り組みについては、
未来食堂の公式サイトをご覧ください。