高校生の探究学習をサポートする新教材
近年、日本の教育現場はアントレプレナーシップ教育の重要性に注目が集まっています。公益財団法人国際文化会館政策起業家プラットフォーム(PEP)が、一般社団法人Foraの協力を得て開発した教材「政策起業アントレプレナーシップ教育 高校探究のための学習支援教材パッケージ」が、Web上で無償公開されたことが注目されています。この教材は、政策立案を通じて現代の社会課題を解決するスキルを高めることを目指しています。
アントレプレナーシップ教育とは
文部科学省の定義によれば、アントレプレナーシップ教育は「自ら社会課題を見つけ、解決に向かって挑戦し、他者との協働によって解決策を探究するための知識、能力、態度を身につける教育」と位置づけられています。PEPでは、こうした課題意識をもとに、政策の実装において影響力を持つ存在として「政策起業家」を育成することを重視しています。
教材の内容と活用方法
公開された教材は高校生が探究や公共の授業で使用することができ、全4コマ(各50分)の構成になっており、以下の内容を含んでいます:
1. 政治と社会と政策の関係を知る
2. 社会課題を考える
3. 公共政策を考える
4. 公共政策を発表して振り返る
教材はスライドとワークシートの形式で提供されており、すべての教材は無料で利用が可能です。詳細情報は
こちらのリンクから確認することができます。
教材の教育効果
本教材の期待される教育効果には、「問いを立てる能力」「アイデアを創出する能力」「今ある資源を認識し、活用する能力」などのアントレプレナーシップに必要なスキルの育成が含まれています。特に、政策を通じて社会課題に取り組むことで、政治的な自己効力感の向上が見込まれます。
政策起業の重要性
従来のアントレプレナーシップ教育では、ビジネスを題材にしたプログラムが多く、大人たちとの競争が主な要素でした。このため、学生が成功体験を感じにくいという課題が存在しました。しかし、政策起業では、地域や学生自身に密接な社会課題を扱うことで、彼らの身近な問題を通じて政策解決を学ぶ機会が得られます。これにより、より身近な成功体験を得ることができるのです。
また、政策起業は学生が事業を続けることが求められないため、教育の場での成果を実社会に役立てる道が開かれています。良い政策であれば、活動が行政に引き継がれる可能性もあり、持続可能な影響を与えることができます。
PEPについて
PEP(Policy Entrepreneur’s Platform)は、政策起業家のコミュニティとして、官僚や政治家だけでは解決できない政策課題に対し、政・官・民・学・NGO/NPOが協力し合って解決策を生み出すための枠組みを提供しています。公式サイトでは、PEPの活動やイベント情報を詳しく見ることができます。ぜひチェックしてみてください。
Foraについて
一般社団法人Foraは、探究学習やキャリア教育の実施を通じて、高校生の学びをサポートしている団体です。「生徒の学び続ける意欲と能力を高めること」を目指し、さまざまなプログラムを提供しています。さらに詳細はForaの公式サイトをご覧ください。
このように、政策起業アントレプレナーシップ教育は、学生が主体的に社会問題に取り組む姿勢と必要なスキルを育てるための貴重なツールとなります。今後の日本の教育において、この教材が多くの高校生に活用されることを期待しています。