介護特化型AI「noman」が全社導入を完了
株式会社scovilleは、自社が開発した介護特化型AI記録作成ツール「noman」をSOMPOケア株式会社に導入しました。この導入は、全国約1,100拠点、約3,500名のスタッフを対象にした大規模なものです。2026年3月には全社展開が完了し、現場の業務効率を上げるための支援が本格的にスタートします。
介護現場が抱える課題
介護業界は2040年には約57万人の人材不足が予想されており、限られた人員で質の高いケアを維持するために、業務効率化が急務です。特に記録業務は、介護職員が多くの時間を費やす大きな負担です。本来のケアに集中するための時間が、記録作成に奪われている声が多く聞かれます。
nomanの導入概要
nomanは、会議や面談の音声をAIが自動で文字起こしし、業務に合わせたテンプレートで記録・議事録を生成します。これにより、職員は記録作業に要する手間を軽減し、ご利用者にもっと向き合う時間を確保できるようになります。
導入先:
- - SOMPOケア株式会社
- - 全国約1,100拠点
- - 利用対象者約3,500名
導入時期:
対象業務:
- - 担当者会議、モニタリング面談、カンファレンス、各種委員会、職員面談等の記録・議事録作成
課題とその解決策
nomanの導入にあたり、導入後の現場での使用が定着しないという課題も発生しやすいです。具体的には、以下のような点が挙げられます。
- - 書式が合わない:介護の記録は業種ごとに帳票の項目や書き方が異なるため、ツールの出力が現場の書式と合わないと、転記の際に手間がかかります。
- - デジタル端末への不慣れ:介護職員がデジタルツールを操作することへの抵抗感。
- - 教育の時間がない:新しいシステムの理解に必要な教育ができていない。
- - サポート体制不足:社内問い合わせに対するサポートが不足している。
これらの課題を解決するため、scovilleは定着に向けた具体的な支援策を展開しています。
1. 業種別テンプレート設計
各業種の担当者と分科会を設けて、現場の帳票に合わせた記録テンプレートをカスタマイズします。これにより、出力が既存の書式と一致するため、煩雑な転記作業を最小化します。
2. 現場訪問支援
希望する事業所にnomanのスタッフが直接訪問し、業務に合った活用法をレクチャーします。現場の状況に応じた支援を行い、利用促進を図ります。
3. 専用サポート窓口
リアルタイムで現場からの疑問に対応する専用窓口を設け、メールや電話での質問に迅速に対応できる体制を整備しています。
導入先の期待とコメント
SOMPOケア株式会社の執行役員の小泉雅宏氏は、業種ごとの業務の流れや使っている帳票が異なるため、一律のツール提供では定着が難しいと述べています。しかし、nomanの業種別テンプレート設計や訪問支援などの取り組みが、現場の安心感を高めていると評価しています。
現場からも、多くの嬉しい声が寄せられています。ケアマネジャーからは『担当者会議後の記録が楽になりました』、スタッフからは『記録を書くことに集中しすぎず、議論に集中できるようになった』とのコメントもあり、導入の成果が徐々に見え始めています。
株式会社scovilleのビジョン
scovilleの事業部長、小島秀彦氏は、介護業界の人材不足を背景に、テクノロジーを活用して業務負担を軽減し、皆が「使い続けたい」と思える環境を整えたいと語っています。介護職のみならず、バックオフィスのスタッフも含むすべての人の業務をサポートすることが、業界全体の価値を高めると信じています。
nomanの特徴
nomanは、介護・医療・福祉の現場に特化したテンプレートが特徴です。録音するだけで法定帳票や業務記録の下書きが自動で生成されるため、介護職員の負担を大いに軽減します。
最後に
このように、介護特化型AI「noman」の導入は、単なるツール提供に留まらず、現場の業務やニーズに寄り添ったサポートを行うことで、持続可能な介護業界の形成に寄与することが期待されています。今後の展開に目が離せません。