物価高騰の中で高校生が輝く!
フードバンク山梨の重要な取り組み
近年の物価高騰は、私たちの生活にさまざまな影響を及ぼしています。その中でも、特に厳しいのが子どもを抱える家庭です。そんな家庭を支援するために活動するのが、認定NPO法人フードバンク山梨が実施している「フードバンクこども支援プロジェクト」です。この取り組みは、給食のない夏休み中に、子どもたちに栄養を届けることを目的としたものです。2024年8月には890世帯に食料支援を行う予定で、昨年度の約1.5倍の増加が見込まれています。
「ナツボラ」とは?
「ナツボラ」とは、フードバンク山梨が主催するボランティア活動で、食品の箱詰めや組み立て作業に高校生が参加するプロジェクトです。物価高騰が続く中、多くの食材が寄付され、それを必要としている家庭に届けるために、若者たちの力が求められています。今回は、県内50校から約200人の高校生が「ナツボラ」に参加申し込みをしており、この活動は年々拡大しています。ボランティアに参加する高校生たちは、自分の手で支援する喜びを実感し、また仲間を通じて協力することの大切さを学んでいます。
高校生の声
実際に「ナツボラ」に参加した高校生の感想は、非常にポジティブなものです。「一つ一つの箱を、届ける人のことを考えながら作ることができた」「思っていた作業よりもコミュニケーションを取る機会が多く、学生でも参加しやすい空気だった」といった声が聞かれます。また、「人のために行動することが良いことだと感じた」「自分が人のためになることが好きだということを改めて学んだ」と多くの参加者が自身の価値観に変化をもたらしています。
「ナツボラ」の誕生背景
「ナツボラ」のスタートは、学生たちの「寄付した食品がどのように使われるのかを知りたい」という声からでした。多くの人が寄付を行いますが、それが具体的にどのように活用されるかを知る機会は少ないため、彼らは自分の目で確かめたくなったのです。2023年から本格的に始まった「ナツボラ」は、既にのべ206人の高校生が参加しており、その数は今後も増えていくでしょう。
未来に向けた思い
日本では、他人に迷惑をかけることを避ける文化が根付いており、困った時に助けを求めることは難しいという現実があります。しかし、その中で「ナツボラ」は、地域住民同士での支援の輪を広げることを目指しています。高校生たちがこの活動に参加することで、「困った時はお互いさま」の精神を持った温かい社会を実現したいと考えています。また、今回の活動を通じて得た思いやりの心を持ち続け、ボランティア活動に積極的に参加することが、彼らの未来に大きな影響を与えることでしょう。
イベント開催のお知らせ
2025年8月1日(金)10:00-12:00、山梨フードバンクセンターで「フードバンクこども支援プロジェクト」の食品の箱詰め作業が行われます。長崎幸太郎山梨県知事もボランティアとして参加予定です。興味がある方は是非足を運んでみてください。
地域の支え合いの大切さを感じられる貴重な機会です。若い世代の力が、地域をより良くするために大きな役割を果たしていることを実感できることでしょう。