GMO TECHとコレックホールディングス、戦略的業務提携でアプリ外課金市場に新風
2024年11月、インターネット広告事業を展開するGMO TECHと、国内最大級のゲーム攻略サイト『アルテマ』を運営するコレックホールディングスは、戦略的業務提携契約を締結しました。この提携により、新たなアプリ課金システム『GMOアプリ外課金』が誕生し、ゲーム業界に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
アプリ内課金の手数料問題を解決する『GMOアプリ外課金』
従来のアプリ内課金は、決済手数料が約30%と高額になることが課題でした。一方、『GMOアプリ外課金』は、外部ウェブサイトを経由して決済を行うため、手数料を最低5%に抑えることができます。これにより、アプリ事業者は大幅なコスト削減を実現し、ユーザーはより低価格でゲーム内アイテムを購入できるようになります。
『アルテマ』での導入と今後の展望
『GMOアプリ外課金』は、まずコレックホールディングスのグループ会社である株式会社サンジュウナナドが運営する『アルテマ』で導入されました。『アルテマ』ユーザーは、サイト内でアイテム購入バナーをクリックするとGMO TECHが管理する決済サイトに遷移し、決済を完了できます。
この連携により、『アルテマ』はゲーム攻略情報の提供に加え、アイテム販売による新たな収益源の獲得も期待できます。また、アプリ外課金ならではの限定コンテンツなどを提供することで、ユーザーエンゲージメントの向上も目指しています。
GMO TECHは、コレックグループの膨大なユーザー基盤を活用し、サービスの早期浸透を目指します。コレックグループは、ゲームプロモーションから決済ソリューションまでを一貫して提供することで、『アルテマ』の付加価値向上を図ります。
2024年6月施行の法律と市場環境の変化
2024年6月に施行された「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」により、アプリ課金市場への参入障壁が低下しました。この市場環境の変化を背景に、GMO TECHとコレックホールディングスは、互いの強みを活かし、新たなアプリ課金システムを構築することに合意しました。
ユーザーと事業者双方のメリット
『GMOアプリ外課金』は、ユーザーにとって低価格で多様な決済手段を利用できるメリットがあります。一方、アプリ事業者にとっては、手数料削減による収益性向上、そしてユーザー体験の向上に繋がります。この革新的なシステムは、アプリ決済業界全体に大きな影響を与える可能性を秘めており、今後の動向に注目が集まります。
企業概要
GMO TECH株式会社
所在地: 東京都渋谷区桜丘町26番1号セルリアンタワー
代表者: 代表取締役社長CEO 鈴木 明人
事業内容: AIを活用したインターネット集客事業、WebマーケティングDX事業など
証券コード: 6026(東証グロース市場)
株式会社コレックホールディングス
所在地: 東京都豊島区南池袋2-32-4
代表者: 代表取締役社長 栗林 憲介
事業内容: メディアプラットフォーム事業、アウトソーシング事業など
証券コード: 6578(東証スタンダード市場)
この提携は、アプリ課金市場の競争を激化させ、ユーザーと事業者双方にとってより良い環境を創造する可能性を秘めています。今後、両社がどのような成果を上げていくのか、引き続き注目していきたいところです。