ホーチミン市交通大学での物流集中講義
令和7年7月、ホーチミン市交通大学にて、国土交通省による物流集中講義が開催されました。この講義は、ASEAN地域での物流マネジメント人材を育成するための取り組みの一環であり、2015年から続く国の支援事業の一つです。これには、公益財団法人SGH財団の協力を得て、佐川グローバルロジスティクス株式会社およびSG佐川ベトナムから講師が招かれました。
物流人材育成支援事業の概要
国土交通省は、ASEAN域内における物流の健全な発展を支えるため、優れた物流人材を育てることが欠かせないと考えています。この度の講義にはホーチミン市交通大学の学生220名が参加し、実践的な内容を学ぶとともに、業界の現場を見る貴重な体験を得ました。受講内容は、コールドチェーン物流の国際的な基準、日本の最新の物流政策、そして、次世代の物流センターについての見学など、幅広いテーマに渡りました。
多岐にわたる講義内容
講義の内容は、以下のように多岐にわたります。
- 日本の物流政策とコールドチェーン物流サービスに関する取り組み
- 物流概論(サプライチェーンマネジメントや3PLなど)
- 物流オペレーションの実務(業務改善における5Sの意識)
- 物流施設の紹介(Xフロンティア)
- 学生によるベトナムにおける物流サービスの新しい提案をディスカッション形式で行う
- ベトナムの物流事情と倉庫見学の実施
将来への期待
このように、学生たちは国際の物流の現場で通用するスキルを身につけることができたのです。この取り組みを通じて、ベトナムの物流産業を担う人材が育成されることが期待されています。国土交通省は、今後も官民連携の下で物流人材育成事業を続ける方針を示しており、ベトナムのみならず、ASEAN地域全体の発展に寄与することを目指しています。
今後の進展を見守ると共に、このプログラムがどのようにシフトしていくのか、非常に楽しみです。