石徹白の自然と文化を紡ぐ新たな旅立ち
岐阜県の石徹白に移住した平野馨生里さんが、地域に根付いた伝統を活かし、現代の感覚で蘇らせた服づくりの物語が綴られた新刊『石徹白洋品店物語 地域の宝を掘り起こす小さなビジネス』が、2025年9月26日に出版される。これに合わせて、9月25日には出版記念のイベントも開催される予定だ。
石徹白集落の魅力
石徹白集落は縄文時代からの歴史を持つ美しい自然に囲まれた場所で、岐阜県と福井県の県境に位置する。著者である平野さんは、地元で育てた藍や地域の植物を使用し、伝統的な「たつけ」を現代風にアレンジした服を作り出している。生地は直線裁断され、伝統と現代が融合したデザインが特徴だ。
出版記念イベントの詳細
出版記念イベントは、2025年9月25日(木)に開催され、著者平野さんの自身の体験をシェアするお話会も予定されている。お話会では、書籍に載せきれなかったエピソードや、これからの展望について語られる。また、イベント前には「石徹白洋品店」の服の展示販売会も行われ、訪れる人々は、実際に製品を手に取ることができる。
スケジュール
- - 展示販売会開始: 16:30 〜 @明日館食堂
- - 受付開始: 18:15 〜
- - 講演会開始: 18:45 〜 @明日館ホール
- - 講演会終了: 20:05 〜
- - ミニ交流会開始: 20:15 〜
- - 終了: 20:45
参加は会場またはオンラインで可能で、前者は定員50名選考制、後者はZoomでの受講となる。それに伴い、サイン入り書籍が提供される。参加者は、地域の人たちとの交流を楽しむ機会も持てるのだ。
石徹白洋品店の活動
平野さんは自身が育てた4人の子供と共に、地域の環境に配慮したサスティナブルなビジネスを展開。2022年には地域活性化の取り組みが評価され、「第12回地域再生大賞の準大賞」を受賞した。最近では、ロンドンで開催中の展示会「MINGEI: ART WITHOUT HEROES」において、現代の民藝として紹介され、エココンシャスブランドとしても評価されている。
読者特典
新刊を購入した先着500名には特製オリジナルカードがプレゼントされる。これは、著者の取り組みや作品に触れる良い機会となるだろう。
著者情報
平野馨生里さんは、慶應義塾大学を卒業後、地域づくりに興味を持ちUターン。2011年に石徹白に移住し、2012年に「石徹白洋品店」をオープンした。自然の中での子育てをしながら、伝統を大切にしたビジネスに挑戦している。
最後に
この新刊と出版記念イベントは、地域の魅力を再発見し、伝統と現代の結びつきを楽しむ絶好の機会と言える。平野さんの活動を通じて、多くの人々が地域の宝を見つけ、新たな視点を得られることを期待している。