株式会社ムサシ、地域サッカーチーム「チェントクオーレハリマ」を買収し新たなスポーツビジネスへ

株式会社ムサシが地域サッカーチームを傘下に

近年、地域スポーツの重要性が高まる中、株式会社ムサシが関西サッカーリーグに所属する「チェント・クオーレ・ハリマ」（CCH）の運営権をハリマユナイテッド株式会社から取得しました。この新たな展開は、地域の活性化やスポーツビジネスの育成に向けた大きな一歩となることでしょう。

チームの歴史と実績

チェント・クオーレ・ハリマは、1976年に設立された歴史あるサッカーチームです。過去には兵庫県代表として天皇杯にも出場し、6回の関西1部リーグ優勝の実績を持っています。特に2006年の大会では、当時J2チームであった横浜FCを破るなど、地域の誇りを背負って戦っています。

今回の買収の目的

1. チームの強化

ムサシはCCHを通じて、競技力をさらに向上させることを目指しています。2022年からすでにCCHとのコラボを始めており、その結果日岡山公園スタジアムでは無敗の戦績を誇っています。今後、J4にあたる日本フットボールリーグ（JFL）に昇格し、最終的にはJ1を目指す意向です。

2. 社会変革の手段

「人をつなぐ、地域をつなぐ、企業をつなぐ、世界をつなぐ」というCCHのミッションを引き継ぎ、地域貢献の一環としての役割を果たすことを目指します。地域経済を支える企業や人々とのつながりを強化し、スポーツを通じて市民の日々の幸福度を高める手助けを行います。

3. スポーツを通じたパートナーシップの構築

ムサシは同社のマーケティング力を生かして、地域のスポンサーやボランティアを募り、切磋琢磨する環境を整えていく方針です。このようにして、地域全体が一丸となってスポーツチームを応援し、良き社会的変革を実現します。

重点行動目標

新体制下では、いくつかの具体的な行動目標が掲げられています。

- 選手のパフォーマンス向上をデジタル化によって進める
- 選手への金銭的・物理的支援の強化
- スポンサー数の増加により収益力を向上させる
- 地元の朝市との連携でホーム試合をエンタメ化
- 地域自治体との連携を強化するための体制整備

これらの施策は、CCHを地域スポーツの中心に据えるためのものです。

チーム代表と社長のコメント

チェント・クオーレ・ハリマの代表である大塚靖治氏は、新たな運営体制であっても自らの役割は変わらないとし、「この街にプロスポーツチームを育てる」という信念を胸に今後も邁進していく意向を示しています。また、ムサシの岡本社長も、地域の活性化に向けた活動を強化し、加古川市を「ウェルビーイングの街」にするための努力が継続されると述べました。