テラスカイ、生成AIを活用した「mitoco AI」Ver.2.0を発表

テラスカイが仕掛ける新しいAIの可能性

2024年11月8日、株式会社テラスカイは最新の生成AIソリューション「mitoco AI」をVersion 2.0にアップグレードし、その機能を大幅に強化しました。特に、Salesforceと組み合わせたこのAIは、業務における情報検索やデータ抽出を革新することが期待されています。

新たに搭載されたRAG機能

今回のバージョンアップで注目すべきは、RAG（Retrieval-Augmented Generation）機能の追加です。この機能により、AIは自らが学習した情報だけでなく、外部から取得したデータも参照することが可能になりました。つまり、企業がアップロードした文書ファイルに基づいた質問にも的確に答えることができるのです。特に社内の規則や製品マニュアルといった情報において、簡単に必要なデータを引き出すことができる点が特徴です。

たとえば、就業規則の文書が学習対象となった場合、AIは有給休暇の申請方法について正確に回答できるようになります。これにより、社員が必要な情報に迅速にアクセスしやすくなるため、業務の効率化が図れるのです。

フレキシブルデータテーブルの導入

「mitoco AI」Version 2.0では、Excelと似た操作感を持つフレキシブルデータテーブルが追加されました。このテーブルを用いることで、検索結果に対して視覚的に整理された形で表示が可能となります。ヘッダーや特定の行・列を固定したり、件数表示、フィルタリング機能を使ったりして、必要なデータを簡単に見つけることができます。

お気に入りのスケジュール実行

ユーザーは、自分のお気に入りの問いかけを登録し、定期的に実行することが可能になります。この機能は、実行された結果をCSVファイルとして保存したり、画面上で表示したり、ダウンロードしたりできるため、業務上非常に便利です。特に、定期的なレポート作成作業が軽減されることでしょう。

SOSL対応の強化

さらに、検索時の条件設定が柔軟になりました。ロングテキストエリアやリッチテキストエリア項目の絞り込みができるようになり、医療や法務、製造業など、さまざまな業種においても活用シーンが広がります。例えば、「高橋さんの連絡先」を問いかけることで、関連する情報を一度にまとめて検索することができます。

安全な利用とその理由

「mitoco AI」はMicrosoft OpenAI Serviceの機能を活用しており、Salesforce内のデータを生成AIに渡すことがないため、セキュリティ面でも安心して利用できます。この点は、特に企業にとって重要な要素であり、導入しやすい理由の一つです。

まとめ

今回の「mitoco AI」Version 2.0のリリースは、ビジネスの現場で求められるスピーディーな情報処理と正確性を一層高めることが期待されます。新機能を活用することで、企業の生産性向上に貢献するでしょう。詳細な機能については、テラスカイのリリースノートや公式サイトをご覧ください。

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