熊との遭遇を防ぐ新たな試み
秋田県北秋田市阿仁で、和洋電器製作所が開発した「BEAR VIVIR(ベアビビール)」は、音の力を借りて熊との遭遇を未然に防ぐことを目的とした革新的な熊よけ装置です。この商品は現在、クラウドファンディングを通じて製品化のための支援を募っており、その背景には地域の特徴や技術力が存在します。
「BEAR VIVIR」の特徴と機能
「BEAR VIVIR」は、音響サイレン機器であり、人間の存在を音で熊に知らせることで、意図せず遭遇することを避けるための製品です。特に、山菜採りや登山、林業などでは、人間と熊の生活圏が重なることが多く、こうした場面での使用が推奨されています。
この製品は、拡声器の振動板を長年手がけてきた技術を活かしており、そのためのプロジェクトは地域の安全を考慮して始まりました。
モデルの種類
「BEAR VIVIR」には、以下の2つのモデルがあります。
1.
VIVIR-03
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発売時期: 発売中
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特徴: 間欠機能なし
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装着方式: ウエストベルト式
2.
VIVIR-02
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発売時期: 2025年10月発売予定
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特徴: 約10秒ごとに2秒の間欠サイレン
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装着方式: 肩掛け式
製品仕様
共通仕様は以下の通りです。
- - 製品名: BEAR VIVIR
- - サイズ: 132mm×214mm×88mm
- - 重量: 約600g(電池含まず)
- - カラー: ホワイト
- - 電源: 単三電池4本(別売り)
- - 音声到達距離: 約100メートル
- - サイレン周波数: 3kHz(高周波)
製品開発の意義
阿仁地区は、多くの熊が生息するエリアであり、人間と熊の距離が非常に近い場所です。この地域特有の環境で、和洋電器製作所は熊よけにおける音の重要性に着目しました。「BEAR VIVIR」は、熊を撃退することを目的としていません。むしろ「ここに人がいる」ということを知らせることで、熊との非接触を図る意図があります。
「BEAR」は熊を、「VIVIR」はスペイン語で「生きる」を意味しており、人と熊が出会わないことによって、共に安全に生きることができるという願いが込められています。
会社情報
「BEAR VIVIR」を開発した和洋電器製作所は、以下の詳細があります:
- - 会社名: 和洋電器製作所
- - 所在地: 秋田県北秋田市阿仁水無字大町20-1
- - 代表者: 蒲 潤子
- - 事業内容: 拡声器振動板の製造・販売、熊よけ製品の開発
公式サイトURL:
和洋電器製作所
今回の「BEAR VIVIR」は、熊との共存を目指して、地域の人々の安全を守ることができる新たな選択肢として、ぜひ注目していただきたいプロジェクトです。