日本M&Aセンターが兵庫とシンガポール企業のM&Aを支援

日本M&AセンターによるクロスボーダーM&Aの成約

日本M&Aセンターホールディングスが支援したクロスボーダーM&Aのニュースが発表されました。兵庫県南あわじ市に本社を置く富永商事ホールディングス株式会社が、シンガポールの青果輸入卸であるFreshmart Singapore Pte Ltdの株式を50%取得しました。このM&Aは、グローバル市場への拡大を目指す富永商事HDの戦略の一環として位置づけられています。

富永商事HDは、玉ねぎやかぼちゃの輸入販売において国内トップクラスのシェアを誇りますが、これからは国際的な展開にも力を入れます。シンガポールのFreshmart Singaporeは、キウイフルーツやベリーなどの輸入販売に関して高い評価を受けており、両社の提携によりさらなる強みを持つことになるでしょう。

グローバル戦略の重要性

富永商事の三代目社長である富永浩司氏は、アジア市場への進出を掲げ、M&Aを通じて事業を成長させていくことを目指しています。特に注目されるのは、日本政府が農作物の輸出促進を推進している背景です。この政策に沿って、富永商事は日本の農作物をアジアの富裕層向けに提供し、付加価値の高い果物などを輸出する計画を進めています。

低コストで高品質な商品を届けることで、Asian marketsへのさらなる進出を果たすことを狙う富永商事は、Freshmart Singaporeとの提携によって、双方のノウハウやサプライヤーネットワークを生かした新しい事業展開が期待されます。

祝うM&A成約式

両社は2025年8月25日にシンガポールのホテルでM&A成約式を開催しました。このセレモニーには、Freshmart SingaporeのマネージングディレクターであるKoh Choon Kiat氏や、取締役のKoh Kevin氏も参加し、会社の未来に向けた期待を語りました。特に、Kevin氏とは同じ年齢である富永社長は、共同で業界の未来を創造していく意欲を示しました。

このようなクロスボーダーM&Aは、国際的な視野での競争力強化や、詳細な市場分析、パートナー選定、物流の最適化など、チャレンジも多いですが、成功すれば大きな成長につながります。今後も両社の動向から目が離せません。