心温まる絵本『あめあめ ふれふれ』、雨の日が楽しみになる魅力
雨の音が心地よく響く日、そんな日だからこそ特別な出来事が訪れるかもしれません。人気の児童文学作家くすのきしげのりさんと、絵本のイラストレーションで独自の世界観を描く酒井以さんがタッグを組んだ新刊『あめあめ ふれふれ』が、2025年9月17日に発売されます。この作品は、雨の日の偶然の出会いを通じて芽生える友情や安心感を描いており、読者に温かい気持ちを届けてくれます。
絵本のストーリー
物語の主役は小学校2年生の女の子みさと。彼女は帰り道に急な雨に見舞われ、慌てて近くの建物に駆け込むと1年生と3年生の子供たちと一緒になります。この3人の子供たちは、みんな学年が違いますが、天候のせいで運命の出会いを果たします。雨がどんどん強くなる中で、恐れや不安が広がりますが、3年生の男の子が提案した「雨がやむようにお祈りをしよう」というアイディアが物語の転機になります。
とはいえ、雨は簡単には止まりません。やがてそれぞれの子供には家族のお迎えが来ますが、みさとは一人ぼっちになってしまいます。この時に、彼女の前に不思議な存在が現れます。この点が物語をより一層魅力的にしている要素なのです。
作家とイラストレーターの経歴
くすのきしげのりさんは、児童文学作家としての長いキャリアを持ち、彼の作品は国内外で広く読まれています。特に『おこだでませんように』『メガネをかけたら』は青少年読書感想文全国コンクールの課題図書にも選ばれ、多くの子供たちに親しまれてきました。数百作品を手がけ、小学校や中学校の教科書にも数多く収録されています。
一方、酒井以さんは数々の絵本で美しいイラストを描いてきた人気のイラストレーターです。彼女の作品は子供たちの心に残る美しいビジュアルで溢れ、人々に愛されています。今回の『あめあめ ふれふれ』でも、彼女の独特で温かみのあるイラストが、ストーリーに深みと感動を与えています。
雨の日が楽しみになる
『あめあめ ふれふれ』は、単なる絵本ではありません。これは、さまざまな年齢の子供たちが異なる立場や背景から新たな友情を育む物語です。読み終えた後には、雨の日も楽しみになるような、心が温かくなる読後感が待っています。
この作品は、全国の書店やオンラインで購入可能です。特に、紀伊國屋書店やAmazonなどでも入手できるので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか? ◎ 【書誌情報】
- - 書名: 『あめあめ ふれふれ』
- - 著者名: くすのきしげのり・作/酒井 以・絵
- - 出版社: 株式会社岩崎書店
- - 価格: 1,540円(本体1,400円+税)
- - 判型: A4変型判32ページ
- - 発売日: 2025年9月17日
この秋、雨の日が待ち遠しくなるような絵本にぜひ出会ってみてください。