日本ゼオンが新たなブタジエン生産技術を竣工
日本ゼオン株式会社は、2025年7月より山口県周南市の徳山工場で、植物由来エタノールからブタジエンを高効率で生成する技術の実証を行うためのベンチ設備を完成させました。この技術は、カーボンニュートラル社会の実現に寄与するだけでなく、ナフサに依存しない新たな原料の調達方法を確立することで、企業の持続可能性を高める目的があります。
竣工式と関係者の出席
このすばらしい発表に伴い、2026年7月31日に現地で竣工式が行われました。式には経済産業省や国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、山口県および周南市、横浜ゴム株式会社など、多くの関係者が参加。工事関係者やゼオンの執行役員、徳山工場長の本間彰氏も出席し、成功を祝いました。
ブタジエンからポリブタジエンゴムへ
ゼオンは、このベンチ設備で生成されたブタジエンを用いてポリブタジエンゴム(ブタジエンゴム)の試作を行います。それに続いて、横浜ゴムはこのブタジエンゴムを用いて新しいタイヤの試作及び走行テストを実施し、大規模なデータ収集に向けた実証を進める計画です。
2030年に向けたさらなる展望
ゼオンは2030年までに、パイロット設備を使って商業化に向けた連続実証を行い、社会への技術の実装を確立します。そして2034年には、これらの取り組みを本格的な事業化へと進める意向です。この成果は、NEDOの補助事業としても強く支援されています。
NEDOによる二つの研究開発テーマ
さらに、日本ゼオンと横浜ゴムは、以下の二つの研究開発テーマに取り組んでいます:
1.
エタノールからの高効率ブタジエン合成
概要:植物由来のエタノールを高効率でブタジエンに変換し、2030年までに技術を確立することを目指します。
2.
植物原料からのバイオブタジエン・イソプレン製造技術
概要:ゴムやタイヤのリサイクルに必要な化学品を植物原料から直接生産する技術の開発。
グリーンイノベーション基金事業
NEDOのグリーンイノベーション基金事業は、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするという国の目標達成を支援するために設立され、エネルギーと産業の構造を転換し、イノベーションを加速させるべく企業をサポートしています。日本ゼオンは、このビジョンに沿った事業運営を行い、持続可能な未来を実現するための重要な役割を果たしています。
まとめ
日本ゼオンのこの取り組みは、環境への配慮と経済の持続可能性を両立させる画期的な行動であり、国のカーボンニュートラル目標に向けた重要な一歩です。2034年の事業化を目指し、今後の展開に期待が高まります。