札幌市駒岡清掃工場が新規竣工
このたび、札幌市南区に新たに竣工した「札幌市駒岡清掃工場」が、持続可能なごみ処理施設として期待されています。本施設の運営や維持管理は、株式会社タクマの子会社である駒岡ハイトラスト株式会社が2045年まで実施します。
環境への配慮と先進技術の導入
この駒岡清掃工場の建設は、旧施設の老朽化に伴い、新しい施設の設計と建設を行うDBO事業の一環です。株式会社タクマは、国内外で数多くの実績を持ち、最新技術を用いたごみ処理の実施に力を入れています。
具体的には、施設内に高性能ストーカ炉を採用し、600トン/日の処理能力を持つごみ発電施設を設置しました。これにより、廃棄物を電力に変換し、地域のエネルギー供給に寄与します。また、排ガス処理の最新技術を取り入れることで、環境負荷の軽減にも努めています。
さらに、遠隔監視や運転支援をする「Solution Lab」も展開されており、施設の運営がより安全かつ効率的に行える仕組みが整っています。
地域に根ざした存在を目指して
この清掃工場は、ただの廃棄物処理施設に留まらず、地域活動の拠点としても機能することを目指します。「平常時」にはコミュニティ活動を支え、「災害時」には避難所として利用される「フェーズフリー」な設計が採用されています。地域の住民にとって身近な存在となり、様々な場面で役立つことを期待されています。
環境保全に向けた持続可能な取り組み
株式会社タクマは、過去約380件の建設実績を生かし、今後も地域の安心・安全な生活を支えるためにごみ処理施設の建設と運営に注力していくとしています。持続可能な社会の形成を目指し、環境保全に寄与する姿勢を貫くことで、多くの市民に愛される施設になることを願っています。
詳細情報
本施設の設計・建設業務は、株式会社タクマを中心に、極東開発工業、岩田地崎建設、伊藤組土建、岩倉建設、田中組、丸彦渡辺建設、タクマテクノスなど、幅広い企業がタッグを組んで進められました。
今後もこの清掃工場がどのような地域貢献をしていくのか、その活動に注目が集まります。清掃工場が持つ機能と役割が、地域にとってなくてはならない存在となることを期待が高まります。