新たなインシュレーターで音質向上
音楽ファンにとって、音質は非常に重要な要素です。そのため、オーディオ機器の性能を上げるためのアクセサリ、特にインシュレーターの役割は大きいです。ここで新たに登場するのが、株式会社共和製作所とSound Juliaの共同開発による亜麻繊維を使用したインシュレーターです。2024年1月28日から販売が開始されるこの製品は、音質改善に大きく貢献することが期待されており、特に昨今のレコードブームの影響を受け、新たな試みが行われています。
レコードブームの現状
一般社団法人日本レコード協会によれば、2022年にはアナログレコードの販売枚数が213万3,000枚を超え、金額としても43億3,600万円という高記録を達成しました。この数値は、1999年以来の水準であり、2020年以降からアナログ盤の人気は急増しています。過去最低だった2010年と比べると、販売額は25倍以上にまで拡大しています。そんな中で、音質向上はいかなる音楽体験にも欠かせません。
新インシュレーターの特長
亜麻繊維と樹脂から成るこのインシュレーターは、振動をコントロールして音質を整える役割を持っています。具体的には、音密度と音色表現が大きく改善され、特にボーカルやチェロの音を豊かに再生することができます。後述するように、電気的な測定データには変化がないものの、実際に耳で感じる音の質は明らかに向上しています。
1. 音質の向上
特に注目すべきは、再生周波数全域にわたる音密度の向上です。この特徴により、ボーカルやチェロなどのアコースティック楽器の音色が豊かに響きます。複雑な音の表現をする楽器、特にバイオリンなどは、その音がより伸びやかで美しく変化します。これには、インシュレーターが持つ振動減衰作用が寄与しています。音質の向上を実感するためには、実際に耳で聴いて体験することが重要です。
2. 環境配慮
亜麻繊維を使用することにより、環境にも配慮した商品となっています。製造過程でのCO2排出量は、CFRPよりも85%も低く、また、亜麻繊維は焼却が可能であり、持続可能なモノづくりに貢献しています。この素材は、軽量でありながら高い剛性感を持つ特徴も兼ね備えています。要するに、音質向上だけでなく、環境保護にも寄与する商品として評価されています。
3. 新商品の潛在性
亜麻繊維を使用したインシュレーターは、まだ日本市場では珍しい存在です。現在確認できる限り、共和製作所以外にこの素材を加工できる企業は限られております。このような新素材の早期取り入れが、日本におけるオーディオアクセサリーの新たなスタンダードを築くことに期待が高まります。
商品概要
このインシュレーターの詳細は以下の通りです:
- - 商品名: SJ-NFRPインシュレーター
- - 販売価格: 33,000円(税込)
- - 素材: 亜麻繊維とエポキシ樹脂
- - 販売開始日: 先行予約:2023年12月22日、正式販売:2024年1月28日
- - 販売場所: Sound Juliaの注文フォーム
なお、メタルベースは別売(11,000円税込)となるため、注意が必要です。
この新しいインシュレーターがもたらす音楽体験の進化は、レコードファンにとってまさに待望のアイテムとなるでしょう。音響技術と素材科学が融合する中で、もっと多くの人に新たな音楽体験を届けることが期待されます。