二子玉川 蔦屋家電が贈る特別なイベントが、2024年10月14日(月・祝)に開催されます。
このイベントの目的は、新刊書籍『スクウェア・エニックスのAI』(ボーンデジタル)の刊行を記念し、3人の著者によるトークセッションを通じてゲームAIの奥深さや最新のトレンドについて探求することです。ゲストには、著名なゲームAI開発者である三宅陽一郎、水野勇太、宋亜成の3名が登壇し、興味深い話を繰り広げます。
ゲームAIの発展とその背景
最近のAI技術は、ゲーム開発の過程から大きな進化を遂げてきました。特に、ディープラーニングに必要とされるGPUの発展は、もともと3Dグラフィックスを高速処理するためのハードウェアとして始まり、次第に一般的な計算を行うための手段へと変わっていきました。この進化は、ゲームの中に応用されたAI技術の発展に大きく貢献しています。
トークイベントでは、AIが人間の感情を理解し、その情報を元にパーソナライズされたサービスを提供するための技術、いわゆる「メタAI」がどのようにゲーム開発に役立てられているかが話題になります。例えば、アクションRPGにおいてリアルタイムでプレイヤーの感情を解析し、その結果をもとにプレイスタイルを変化させる取り組みが紹介される予定です。また、2Dシューティングゲームの開発においても、さまざまなAI技術が連携し合う事例が語られます。
ゲーム体験(UX)の重要性
ゲームがどのようにしてプレイヤーの心をつかむのか、その要素の一つとして「ゲーム体験(UX)」が挙げられます。イベントでは、UXの開発に関する基礎知識を紹介し、どのようにしてゲームの楽しさを増幅させるためのデータ分析が行われているのかを具体的に解説します。これにより、開発者たちがどのようにプレイヤーの体験を可視化し、さらに改善を図っているのかを理解することができます。
イベント詳細
イベントは、二子玉川 蔦屋家電の2階にあるEVENT SPACEにて開催され、参加者は最大50名となっています。会場参加者には書籍が付属するプラン(5,500円)と参加券のみのプラン(1,500円)があり、それぞれの価格で異なる経験が得られます。予約は、Eventmanager⁺を通じて可能です。なお、主催者による撮影や映像が行われるため、その点についても注意が必要です。
多様なバックグラウンドを持つ著者たちが語るゲームAIの未来。その内容は、ゲーム愛好者はもちろん、AI技術に興味がある方にとっても非常に有益なものとなるでしょう。
ゲストプロフィール
三宅 陽一郎(みやけ・よういちろう)
東京大学で工学の博士号を取得後、デジタルゲームにおけるAI開発に従事。『FINAL FANTASY』シリーズなどでAI技術をリードし、人工知能学会論文賞を受賞。
水野 勇太(みずの・ゆうた)
大手ゲーム会社に10年以上勤務し、AIプロジェクトのリーダーとして活躍。現在は『SaGa Emerald Beyond』におけるAI導入を行っている。
宋 亜成(そう・あせい)
2022年にスクウェア・エニックスに入社したAIエンジニア。メタAIを用いたゲームデザインに取り組むなど、新たな視点での開発を推進中。
このイベントを通じて、ゲームAIの魅力をじっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。