AI活用のジョブ型組織運用を支える提携発表

業務提携による新たな試み

ビジネスコーチ株式会社の子会社B-Connect株式会社が、AIを活用したジョブ型組織運用サービスを提供する株式会社Job-Usと業務提携を結びました。この提携により、日本企業の人的資本経営の実効性向上を目指します。

業務提携の背景

近年、日本の企業は持続的な成長を求める一方で、個人のキャリア成長も重視する「ジョブ型人事制度」への移行が進んでいます。経済産業省や厚生労働省がジョブ型人事指針を策定し、この潮流を後押ししているのです。しかし、現場では「運用の谷」と呼ばれる課題が多く見られ、それに苦しむ企業も少なくありません。

例えば、職務記述書の形骸化や職務評価の公平性の欠如、制度が定着しないといった問題があります。これらの課題を解決するために、Job-UsはAIを駆使して、「ジョブ」を整備・運用する国内唯一のサービスを提供しています。このサービスを用いることで、職務記述書の作成から職務評価、目標設定から人事管理に至るまで、幅広くサポート可能となります。

提携の具体的な価値

この業務提携の目的は、Job-Usが提供するジョブ型組織の基盤整備とB-Connectが得意とする人材開発の実行支援を結びつけることで、企業が円滑にジョブ型組織へと移行し、その運用を効果的に行えるよう支援することです。

具体的には、データに基づいた戦略の策定から実行、そして定着までを一貫して支援します。Job-Usが提供する組織に関するデータを基に、ビジネスコーチングの力を融合させることで、データドリブンの組織変革を実現します。

また、「運用の谷」を克服するための具体的なソリューションを提供し、形骸化が懸念されるジョブ型人事制度の実効性を高めていきます。更に、ビジネスコーチングによる人材育成や組織開発を通じて、個人の成長を促進し、組織全体の変革へと繋げる取り組みも進めていきます。

今後の展望

両社は、今後共同でセミナーを開催し、顧客基盤の活用を通じた相互送客やクロスセルを推進していく予定です。また、人事コンサルタントとの連携を深め、大規模なジョブ型制度の導入と運用サポートを強化する方針です。

提携を進めることで、両社の強みを最大限に活かし、より多くの企業の持続的な成長を支える取り組みを続けていく所存です。

代表者のコメント

この業務提携について、B-Connect株式会社の代表取締役社長杉本博史氏は、「人的資本経営の実効性を高めるためには、戦略立案と実行の両方を回していくことが重要だ」と述べ、データ分析や組織診断といった視点からの連携の意義を語っています。

一方、Job-Usの代表取締役CEO馬渕太一氏も、「ジョブを明確にし、人とジョブを結びつけることが、さまざまな人事管理における出発点となります。この提携を通じて、より多くの企業の人的資本経営を実現するために尽力する」と期待を寄せています。