株式会社商船三井が神戸港ポートアイランドに新しい物流センターを建設することを決定しました。このセンターには、危険品倉庫2棟と普通品倉庫1棟が設けられる予定で、今後の物流サービスの向上に寄与することが狙いです。物流センターの完成は2026年春を予定しており、特に化学品物流と危険品取扱いに注力した事業展開が行われます。このセンターは当社グループの成長戦略の一環として位置づけられ、ボラティリティの高い海運市場において安定収益を目指すものです。
新しく建設されるセンターは、普通品倉庫が三階建て、危険品倉庫は平屋建てで、合計の床面積は約12,000m²と約2,000m²となります。特に危険品の貨物取扱いに強みを持つ株式会社ジャパンエキスプレスが運営を行い、既存の魚崎倉庫と合わせて、より一層のサービス向上を図る方針です。
商船三井は神戸港を100年以上にわたり国内事業の重要な拠点と位置づけ、その運営においても多岐にわたる事業展開を行っています。物流センターの建設は、神戸国際コンテナターミナルの拡張に続く新たな試みであり、顧客へのストレスフリーなサービス提供をさらに進化させる内容となっています。 BCP(事業継続計画)対応として、すべての建物は高床構造で設計され、高潮対策と非常用発電設備を完備しています。
この新拠点の開設により、商船三井は海運不況の局面でも収益を確保するための事業ポートフォリオの変革を進めており、特に物流不動産への投資を強化しています。神戸港の発展に寄与することを目指しており、顧客にとって利便性の高い物流サービスを提供することを通じて地域貢献にも力を入れています。今後の整備が進むにつれ、神戸港はますます重要な物流拠点としての役割を果たすこととなるでしょう。