GMOインターネットグループ、生成AI活用で業務時間大幅削減!
「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチに掲げるGMOインターネットグループは、生成AIの活用を積極的に推進し、2024年上半期で約67万時間の業務時間削減を実現しました。
同グループは、従業員に対してAI活用に関する調査を実施した結果、グループ全体で約13万2,000時間/月の業務時間削減が確認されました。これは、前回の調査と比較して約2万時間増加した数値です。
今回の調査では、従業員の約83.9%が生成AIを活用しており、一人あたりの業務削減時間は26.8時間/月と、前回調査からさらに増加しました。この数値からも、従業員が最新のAIツールを積極的に活用し、業務効率化に取り組んでいることがわかります。
GMOインターネットグループでは、従業員向けのAIセミナーやリスキリングプログラムを実施することで、AI活用を促進しています。これらの取り組みが、従業員のAIスキル向上と業務時間削減に貢献していると考えられます。
従業員はAIの活用方法を熟知!複数のLLMを使い分け
調査によると、約半数の従業員が複数の生成AIモデルを使い分けていることが明らかになりました。業務において最も優れていると感じるモデルは、GPT-4が65.9%、Gemini 1.5 proとClaude 3 Opusがそれぞれ約5%と、モデルの特性を理解し、業務内容に合わせて使い分けられているようです。
注目される技術は「動画生成」と「ロボット×AI」!
従業員が注目している技術は、「動画生成」が50.2%と最も多く、次いで「ロボット×AI」が35.6%と、AIとロボットの連携にも関心が集まっていることがわかります。
GMOインターネットグループは、今後もAI活用を推進し、従業員の業務効率化とサービス開発の加速を目指しています。
生成AI活用による業務効率化の具体例
- - 営業担当者は、生成AIプロンプトポータル「天秤AI by GMO」を活用し、複数のLLMでの判断を比較することで、AIの回答が正しいかを確認する時間を短縮しています。
- - エンジニアは、ChatGPTを用いて開発方法の調査を行い、調査時間の短縮を実現しています。
- - ディレクターは、他社サービスの仕様理解にAIを活用し、確認時間を数時間削減しています。
- - エンジニアは、英文の要約にAIを活用することで、作業時間を15分~30分程度短縮しています。
AI活用に対する従業員の意見
- - 法的な調べものや専門知識を必要とする調査においては、まだ人間が対応するほうが適切だと感じている従業員もいます。
- - 専門分野におけるアイディア出しや過去のABテスト結果を踏まえた具体的なデザインについては、AIは得意な分野ではないと感じる従業員もいます。
- - AIは、人の気持ちを「汲み取る」ことや、ハイコンテクストな文章・会話内容から「その先にある希望」を汲み取ることに関しては、まだ人間に劣ると感じている従業員もいます。
GMOインターネットグループは、「AIで未来を創るNo.1企業グループ」を目指し、今後もAIを活用したサービス開発や業務効率化を積極的に推進していく予定です。