2025年5月の中古車市場動向
株式会社ファブリカコミュニケーションズが発表した『中古車市場統計レポート』によると、2025年5月の中古車市場は堅調な推移を見せています。日本国内では、新車登録台数は前年同月比で103.7%と過去5ヶ月間増加傾向を続けていますが、中古車登録台数は前年比で96.3%となり、減少傾向が続いています。これには2024年の新車不足が影響しており、中古車への需要が高まった背景がありますが、ここにきてやや落ち着いた状態に入っています。
自動車販売の台数推移
2025年の新車登録台数は、3月が499,746台、4月が342,878台、5月が324,069台と減少しています。一方、中古車の登録台数は776,885台から544,174台、506,139台と推移しており、こちらも下落しています。特に、4月と比較して3ヶ月連続で減少が続いている状況です。
輸出市場の活況
しかし、輸出市場においては好調が続いています。特に、4月の輸出台数は前年同月比4.4%増の147,283台となり、3ヶ月連続の増加が継続。アフリカ地域への輸出が増加しており、こちらは現地の経済成長に好影響を受けているようです。特にハリアーやフォレスターといった人気車種が注目を集めています。
中古車相場の安定
5月の段階では輸出環境の変化による中古車相場の下落は観測されておらず、全体的に安定した相場で推移しています。アフリカ地域での中古車需要が今後さらに高まる可能性もあるため、仕入れの際は注意が必要です。
中古車販売の人気ランキング
『車選びドットコム』のデータに基づくと、国産車の5月の中古車販売ランキングでは、まずボディタイプ別では軽自動車が31.2%のシェアを持ち、人気をキープしています。クルマの販売ランキングとしては、トヨタのプリウスが引き続き1位で、その他にもセレナやエブリイの人気が上昇中です。
中古車販売店への支援
『車選びドットコム』では、加盟店の経営活動を支援するために、詳細な市場データレポートを毎月提供しています。データをしっかりと分析し、変化に対応できる体制が求められる時代において、過去20年以上の経験を基にした支援が行われています。
終わりに
このように2025年5月の中古車市場は、国内外の動向を反映しながらも全体としては安定した様子を伺っています。輸出市場が活況を呈する中で、今後の市場の動きに注目が集まります。自動車業界におけるこれからの変化に適切に対応するためにも、情報収集を怠らず、柔軟な経営を行うことが求められています。