心房細動検出技術
2024-11-28 15:27:19

心房細動を血圧測定で早期発見する技術“Intellisense AFib”の魅力

新しい血圧計による心房細動検出技術



オムロン ヘルスケア株式会社が開発した人工知能(AI)技術を搭載した新型血圧計“Intellisense AFib”は、血圧を測定することで心房細動の可能性を自動的に検出できる画期的なデバイスです。この技術は2024年10月に米国食品薬品局(FDA)からDeNovo認可を受け、米国において心房細動を検出する血圧計として初めての認可が下りたことからも、その信頼性と有用性が高く評価されています。

心房細動とは?


心房細動は、心臓の電気信号に異常が生じることで引き起こされる不整脈の一種です。発見が遅れると、脳梗塞などのリスクが高まります。特に日本ではその有病率が年々上昇しており、心房細動の発症が高血圧と関連していることが明らかになっています。実は、心房細動を持つ患者の約40%は自覚症状がないままで医療機関に訪れるため、リスク認識が重要です。

“Intellisense AFib”の仕組み


この新しい血圧計は、測定時に取得される圧脈波データを解析し、心房細動の可能性を判断します。圧脈波は心臓の拍動によって血管内に加わる圧力を示し、正常な場合は規則的な波形を持ちますが、心房細動がある場合は不規則な波形になります。オムロンは、1973年から積み上げてきた圧脈波データの豊富な蓄積を活かし、AI技術による高度な解析を行っています。この技術により、無症状である高血圧患者でも、日々の血圧測定の際に心房細動の可能性に気付くことができ、早期発見と治療へつながる道が開かれます。

より健康な未来へ


オムロンは「脳・心血管疾患の発症ゼロ」というビジョンを掲げ、心房細動の早期発見に注力しています。心房細動は深刻な健康リスクを伴うため、早期発見が重要です。日常的に測定できる信頼性の高いデバイスを提供することで、あらゆる人が自宅で簡単に健康管理を行うことができるよう努めています。

今後も革新的なデバイスの開発を進め、自宅での簡単な血圧測定と心電図記録を可能にし、多くの人々が健康で安心して暮らせることを目指して活動していきます。これにより、より健康的な社会の実現を目指していく所存です。


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会社情報

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オムロンヘルスケア
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