トヨクモが新たに追加した「監査ログ機能」
トヨクモ株式会社が、クラウドビジネス向けの新サービスを発表しました。その名も「監査ログ機能」。これは、kintone連携サービスを使用する企業でのガバナンス強化を目指したものです。
背景:組織利用の拡大とガバナンスの必要性
トヨクモのkintone連携サービスは、複数の部門で同時に利用する企業が増えている中、意図しない設定変更などの問題が発生しやすくなっています。このような状況で、「いつ」「誰が」「何をしたか」を正確に把握できることは、迅速な原因究明と再発防止において極めて重要です。
そこで、新機能が登場しました。これにより、操作履歴を記録・保存することで、高度なセキュリティ要件にも対応可能となり、トラブルや不正の早期発見を実現します。
新機能「監査ログ機能」の内容
特徴と機能
1.
操作履歴の記録:管理画面において、「誰が・いつ・何を行ったか」を一覧で確認することができます。これにはビューの公開、レコードの変更、招待の承諾などが含まれます。
2.
CSVデータのエクスポート:任意の日時範囲を指定し、その期間のログデータをCSV形式でダウンロード可能です。これにより、社内監査レポート作成や長期保管に活用できます。
ただし、この機能は「オーナー」権限を持つ管理者のみが利用可能で、企業の「エンタープライズコース」に契約している場合に限り、3年間の長期ログ保存が可能です。
リリース時期と今後の展開
この「監査ログ機能」は、第一弾としてkViewerに実装される予定で、2025年12月中にリリースされる見込みです。今後は、同様の機能が他のサービスにも展開されることが期待されます。
kintoneの役割
サイボウズが提供するkintoneは、41,000社以上の企業に利用されています。ノーコード・ローコードの特性を持つため、ITに詳しくない人でも自社の業務に合わせたアプリを簡単に作成できます。これにより、企業は効率的かつ継続的に業務改善を進めることができます。
トヨクモのkintone連携サービスは、14,000契約を突破し、今後も「非効率な業務からの解放」を目指して新しいサービスを開発・提供していく予定です。これからの展開に期待が高まります。
まとめ
トヨクモの「監査ログ機能」は、ビジネス環境の多様化に応じた新たなニーズに応えるもので、企業のガバナンスを向上させる重要な一歩と言えるでしょう。今後もこの分野での進展に注目が集まります。