新フローリングワイパー
2025-11-26 12:41:41

コクヨとの共同研究で誕生した人間工学に基づく新フローリングワイパー

コクヨとの共同研究から生まれた新しいフローリングワイパー



2025年12月3日、コクヨ株式会社から新しいフローリングワイパーが発売される。これは、芝浦工業大学のデザイン工学部がコクヨと共同で開発した製品であり、人間工学の視点から設計された。人々の掃除の負担を軽減し、高い効果を発揮することを目指している。

開発の背景と目的



フローリングワイパーは家庭やオフィスの掃除に欠かせないアイテムであるが、その使用感は柄の長さに大きく影響される。柄が長すぎると扱いづらく、短すぎると姿勢を悪化させ腰痛の原因となってしまう。これを考慮に入れ、卒業論文の一環として人間工学的に最適な柄の長さを科学的に検証することが研究の目的だった。この共同研究には、学部4年生が参加し、実績を基にデザイン思考と工学的分析力を駆使して評価項目を決定した。

実験概要



研究に参加した学生たちは、3Dプリンタを利用して作成した様々な柄のフローリングワイパーをテストした。掃除行動を行いながら、利用者の身長に応じた適切な柄の長さを求める実験が行われた。約80名の学生が参加し、収集したデータをもとに、様々な評価項目が設定された。実験では、掃除のしやすさや楽な姿勢での使用感が重視され、データ分析を行った。

研究成果



実験の結果、Mサイズの柄が様々な身長の参加者から高評価を得た。これを基にして、平尾教授は、誰にでも使いやすい柄の長さの設計に成功した。この結果は、製品開発において重要な指標となり、コクヨはその基準に基づいて製品の設計を行った。

消費者への提供



今回発表されるフローリングワイパーは、掃除動作を効率化し、身体への負担を軽減する設計がなされている。また、この商品は「KOKUYO HibiFull」というブランド名で展開され、生活用品として広く使用されることを目指している。販売価格は未定だが、消費税抜きのオープン価格での提供が予定されている。

実践的な教育の成果



今回の研究は、大学での学びが実社会にどう結びつくかを実証する素晴らしい事例といえる。学生たちは、科学的な検証を通じて得た知見を実際に製品に活かす経験を得て、自らの成長に繋がった。教授の平尾章成氏も、研究成果が早期に製品化されることに喜びを感じている。

まとめ



コクヨと芝浦工業大学の共同研究によって生まれたこの新しいフローリングワイパーは、今後の掃除のスタイルを変えるポテンシャルを秘めている。人間工学に基づいたデザインは、使い勝手を向上させ、掃除の負担を大幅に減少させることが期待される。興味がある方は、2025年の発売を楽しみにしてほしい。

会社情報

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芝浦工業大学
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