ハーマン、Bang & Olufsenの車載オーディオ事業を買収し新たな展開へ
ハーマンインターナショナルがBang & Olufsenの車載オーディオ事業を買収
近年、オーディオ業界における競争が激化する中、ハーマンインターナショナルがBang & Olufsenの車載オーディオ事業の買収を発表しました。この買収は、カーオーディオ市場における強力なプレーヤーとして、ハーマンの地位をさらに強化することを目的としています。ハーマンの会長であるディネッシュ・C・パリワルは、今回の取引が両社のブランドポートフォリオを拡充し、市場のニーズに応える力を持つと述べています。
目的は高級セグメントの強化
ハーマンは、Bang & Olufsenという既に確立された高級オーディオブランドを取り込むことで、自社のポートフォリオに新たな価値を付加する狙いがあります。B&O PLAYブランドも含め、今後は幅広い市場に対して、マーケットを拡大する計画です。これにより、高級車市場での競争力を高め、同時にラグジュアリー・マスマーケットでもインパクトを持つ製品を迅速に提供することが期待されています。
相乗効果による新たなビジネス機会
パリワル氏は、ハーマンのマーケティング戦略やテクノロジーの活用により、Bang & OlufsenおよびB&O PLAYブランドがどのように強化され、拡大するのかを楽しみにしていると語ります。この新しいパートナーシップにより、今後は新しいビジネスチャンスが生まれることが大いに期待されるでしょう。
契約にはBang & Olufsenオートモーティブのオーディオ事業に対する買収金額が1億4,500万ユーロであり、独占ライセンス契約に関する条項なども含まれています。この取引は、ハーマンがBang & Olufsen オートモーティブの顧客プログラムを引き継ぐことになり、開発・生産リソースを全面的に移行することになります。
音響設計の専門性と技術力の融合
Bang & Olufsenの社長、トゥエ・マントーニ氏は、優れた音響設計を基盤にしたBang & Olufsenの技術とハーマンの市場での地位が融合することに期待しています。自動車セクターでの成功を誇りに思いつつ、ハーマンと共にさらなる成長を遂げる未来にワクワクしていると語りました。
最新モデルの採用
最近では、Bang & Olufsenのサラウンドサウンドシステムが新型Audi R8に搭載されることが決定し、ブランドの影響力をますます強めています。今後、ハーマンとBang & Olufsen、B&O PLAYが手を組むことで、更なる革新と製品改良が期待されます。
多様なオーディオポートフォリオの中へ
今回の買収により、ハーマンのカーオーディオポートフォリオにBang & OlufsenとB&O PLAYの2ブランドが加わり、Bowers & Wilkins®、Harman Kardon®、Infinity®、JBL®など、数多くのブランドが持つカーオーディオ製品の中で、さらなる選択肢を提供することが可能となります。
まとめ
ハーマンインターナショナルとBang & Olufsenの新たな提携は、カーオーディオの業界に新たな風を吹き込む大きな一歩です。これにより、消費者は高品質な音楽体験を享受できる製品がさらに充実していくことでしょう。ハーマンの力を借りて、Bang & Olufsenがどのように進化していくのか、今後の動向に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
ハーマンインターナショナル株式会社
- 住所
- 東京都千代田区神田練塀町300番地住友不動産秋葉原駅前ビル 14階
- 電話番号
-