日本初の国営公園内宿泊施設、資金調達の新たなスタイル

福岡市に位置する「海の中道海浜公園」は、350ヘクタールもの広大な敷地を有し、国内外から多くの観光客を惹きつけています。その中で、2022年3月15日、日本初の公園一体型宿泊施設「INN THE PARK福岡」が開業しました。この施設は、Park-PFI制度を活用して整備されたもので、国営公園内に宿泊施設が設置されるという新しい形を示した重要なプロジェクトです。

「INN THE PARK福岡」は、単なる宿泊施設ではなく、自然豊かな公園内での体験とリラクゼーションを提供することを目指しています。この施設は、デザイン性に優れた球体テント形式の客室を備えており、訪れる人々に唯一無二の滞在体験を提供します。訪問者は、周囲の自然環境を満喫しながら、特別な時間を過ごすことができるでしょう。

このプロジェクトの実施主体は、三菱地所株式会社を中心とした共同体で、株式会社インザパーク福岡が宿泊施設の運営を担当しています。株式会社つぎとは、この新設された株式会社インザパーク福岡のために、事業計画の策定から資金調達まで一貫した支援を行いました。

株式会社つぎとの代表取締役、小田切俊彦氏は、「地方創生において資金調達は大きな課題であり、私たちはこのプロジェクトを通じて、地域の魅力を引き出しつつ、持続可能な発展を支援したい」と語っています。地域資源の調査から歴史的建築の設計監理、イベント企画運営に至るまで、多様な事業への関与を通して、地域振興に寄与しているのです。

「INN THE PARK福岡」による宿泊体験は、観光客のみならず地域住民にとっても新たな楽しみを提供します。自然の中でのキャンプ気分を味わいながら、洗練されたサービスを享受できるこの施設は、今後の地方競争力を高める重要なピースとなるでしょう。

さらに、この宿泊施設は「Eco-Friendly」を重視しており、持続可能な運営方針を掲げているため、エコツーリズムに関心のある旅行者にも最適な選択肢となっています。訪問者は、ただの観光地を訪れるのではなく、環境についても考えるきっかけを得ることでしょう。

INN THE PARK福岡は、これからの観光業界において革新的な事例として位置づけられ、他の地域でも同様のモデルが採用されることを期待されます。新しい資金調達の形が、今後も多くのプロジェクトに応用され、地域の活性化に寄与することが望まれます。私たちは、この挑戦がもたらす成果とその展開に注目していきたいと思います。