こどものための新しいカッター「キッター」
こどもたちは遊ぶことで成長し、学びを深めます。しかし最近では、大人が先回りして危険を回避するあまり、こどもが自由に発想したり表現したりする機会が失われつつあるのが現状です。そんな背景から誕生したのが、オルファと博報堂が共同開発したカッター「キッター」です。このカッターは、大人しか使えない工具や文房具から、こどもも自由に使える知育道具へと変わることを目的に開発されました。
安全性を重視した新しいデザイン
キッターの最大の特徴は、安全に配慮された設計です。刃はプラスチック部分で覆われ、露出は極力抑えられています。これにより、使用時や刃の交換時の怪我のリスクが大幅に軽減されました。さらに、丸みを帯びた軽い本体は、こどもの手でも握りやすく設計されています。
また、刃を折るための機能を兼ね備えたデザインによって、「切る」「刃を折る」「片付ける」といった一連の動作を自然に習得できるようになっています。これは、こどもが生活の中でお手伝いをしながら楽しみながら学ぶ助けとなるでしょう。
キッターの受賞歴
この度、キッターは第27回日本文具大賞2018の機能部門において優秀賞を受賞しました。その後も、7月4日から6日にかけて東京ビッグサイトで開催される第29回国際文具・紙製品展(ISOT)に出展予定で、直にその姿を見せる機会も設けられています。
開発の背景と想い
オルファ株式会社の開発担当、髙嶋洋輔氏は、こどもが自分の手で何かを切る体験が少なくなっている傾向に注目しました。特に安全意識の高まりが大人の先回りを助長し、こどもが危険を避けることが重視されるあまり、クリエイティブな発想が抑圧されることが懸念されています。それを打破するべく、今回のカッター開発に取り組みました。
こどもたちへの新しい体験を提供
「切る」という行為は、創造力や想像力を育む上で重要な経験です。キッターを使うことで、こどもたちは自由に挑戦し、自己表現を楽しむことができます。安心して使えるカッターとして、彼らの冒険心を刺激し、夢を膨らませる手助けとなるでしょう。
公式サイト
詳しい情報は
キッター公式サイトをご覧ください。
会社概要
オルファ株式会社は、1967年に設立された刃物手道具の製造販売を行う企業です。1956年には、現在では当たり前となった折る刃式カッターを世界で初めて開発し、業界のパイオニアとして常に新しい製品を提供しています。安全に配慮した「キッター」を通じて、今後もこどもたちの表現と成長を応援していきます。