世界遺産登録へ向けた新たな一歩
奈良県に位置する「飛鳥・藤原の宮都」が、世界文化遺産への登録を目指します。7月の世界遺産委員会での登録見込みが発表されたこの場所は、飛鳥時代の歴史が詰まった遺跡群です。その注目の中で、考古学者で観光ガイド歴30年の来村多加史氏が手掛けた書籍『徹底踏査飛鳥・藤原の宮都』が、発売から1か月も経たずに増刷されることを決定しました。
書籍『徹底踏査飛鳥・藤原の宮都』とは
本書は、考古学の視点から古代の謎に迫る作品です。来村氏は、地上に残るさまざまな遺跡—宮殿跡、寺院跡、古墳、陵墓、石造物など—を徹底的に考察し、5つの独自の仮説を立てています。彼が用いる「踏査」という調査法を駆使し、文献を読み解きながら、仮説を一歩一歩検証していきます。この手法によって考古学者がどうやって考察を進めるのかを体感することができ、読者にとっても新たな発見が待っています。
魅力的な内容
本書は、各章の冒頭で考古学者が使用する技巧を紹介し、読者自身が推理体験をできるように工夫されています。第一章では、飛鳥に残された謎の石造物を観察し、具体的な位置関係や歴史的背景を深堀しています。また、第二章では古代官道の計画性を解明することで、飛鳥京の底知れぬ奥深さを浮かび上がらせます。
第三章では、酒船石の奇妙なくぼみを手がかりに、不思議な歴史の断片を明らかにしています。第四章では藤原京の理念を探求し、古代の都造りに関わった知識人や技術者の重要性について述べています。最後の第五章では、飛鳥陵墓区に焦点を当て、古墳の立地が持つ風水的要素を読み取っています。
来村多加史氏のプロフィール
著者の来村多加史氏は、1958年に生まれた考古学者で、博士号を持つ深い知識の権威です。2025年3月まで阪南大学の教授として教鞭を取り、観光ガイドとしても活躍し続けています。彼は、研究者として現場主義を大切にし、豊富な実績を持つフィールドワーカーです。彼の著書には古墳に関する解説や考察が含まれ、多様な知識を提供しています。
最後に
『徹底踏査飛鳥・藤原の宮都』は、考古学に対する理解を深めたい方、奈良県の歴史や文化に興味をお持ちの方にとって必読の書です。魅力的な飛鳥・藤原の宮都の世界を、新刊を通じて発見してみてはいかがでしょうか。詳細な情報については
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