ヘラルボニーがカンヌライオンズ2025に受賞候補として選出
日本のクリエイティブ界に新たな風を吹き込む株式会社ヘラルボニーが、来年フランスで開催されるカンヌライオンズアワード2025の「Glass: The Lion for Change」部門にショートリスト入りしたことが発表されました。この部門は、創造的なコミュニケーションを通じて文化を動かし、ポジティブな影響を世界に与える作品に贈られます。特に、社会課題への対応や、ブランドのパーパスを超えたクリエイティブな取り組みが評価されています。
2025年6月16日から20日まで開催されるこのイベントでの具体的な受賞結果は、6月20日に発表される予定です。昨年は26,753件が応募し、6%の増加を見せたこの権威ある国際フェスティバルは、世界中のクリエイター、ブランド、エージェンシーが集結する場でもあります。ヘラルボニーは、252作品の中から28作品に選ばれ、その中の一つとして受賞候補に名を連ねました。
クリエイティブディレクションと登壇予定
また、ヘラルボニーの代表取締役、松田崇弥氏は、契約作家・小林覚氏と共に、6月17日15:30には電通セミナーに登壇予定です。このセミナーでは、ヘラルボニーの独自の視点やクリエイティブ文化を世界の舞台で発信します。特に、障害のある作家たちが生み出したアートを基にした新たなクリエイティブの可能性について話される予定です。
ヘラルボニーとは
ヘラルボニーは、障害のイメージ変容に取り組むクリエイティブカンパニーとして、「異彩を、 放て。」をミッションに掲げています。彼らは、障害のある作家から生み出された2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、公正なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを確立。自社ブランド「HERALBONY」を運営し、企業との共創やクリエイティブ提案を通じて、より豊かな社会の実現を目指しています。
さらに、2024年9月にはフランス・パリに海外初の子会社「HERALBONY EUROPE」を設立予定で、国際的な展開を図っています。彼らの活動は、障害者のアートを社会に広めるだけでなく、クリエイティブの新たな潮流を生み出すものとして、注目を浴び続けるでしょう。
まとめ
カンヌライオンズ2025におけるヘラルボニーの挑戦は、ただの受賞候補としての意味に留まらず、障害者が持つ可能性を社会に訴える重要な一歩となります。彼らのクリエイティブを通じて、ステレオタイプを覆す新しい時代の到来が期待されます。今後の動きに注目し、応援していきましょう。