ミシュラン三つ星を獲得し続ける神田裕行の新しい試み
日本料理店「かんだ」の主人、神田裕行さんが初めてのレシピ集『神田裕行のおそうざい十二カ月』を出版しました。このレシピ集は、2017年5月下旬に暮しの手帖社から刊行され、十年間もの間、ミシュランガイドで三つ星を獲得し続ける神田さんの料理哲学や技術が詰まっています。
神田裕行の経歴
神田裕行さんは1963年に徳島で生まれました。彼は大阪で日本料理の修行を積んだ後、1986年にフランスに渡り、日本料理店の料理長を務めました。その後、1991年に帰国し、徳島の「青柳」で経験を積んだ後、2004年に東京・元麻布に「かんだ」を開店しました。「かんだ」は、2007年に初めてミシュラン三つ星を獲得以来、その評価を保ち続けています。
レシピ集の内容
このレシピ集には、雑誌『暮しの手帖』で6年にわたって連載されてきた「新・おそうざい十二カ月」の厳選されたレシピが含まれています。特に注目すべきは、読者が毎日食卓に並べたくなるようなおそうざいを作るための秘訣や、思い出のこもった特別なレシピが加筆されています。
料理の特徴
神田さんのレシピには、以下の3つの大きな特徴があります:
1.
少ない材料で作りやすい
おそうざいは日々の食卓に欠かせない存在。なので、基本の調味料と数種類の主材料を使用し、手軽に作れることが重要です。
2.
飽きないうま味
神田さんは「適度なうま味」を重視しています。過剰なうま味は食べ続けるうちに飽きてしまうものですが、彼のおそうざいは飽きが来ません。家族が毎日食べても楽しめる味わいに仕上がっています。
3.
翌日も美味しい
和食は油をあまり使わないため、作った翌日でもその味わいが損なわれることなく美味しくいただけます。ダシの旨味がしみ込んだ料理は、時間が経つことで新たな美味しさが楽しめる点が魅力です。
おそうざいに込められた思い
神田さんは、料理を通じて「ふつうの味」の大切さを強調しています。多くのレシピを知っていることよりも、少しの料理を上手に作れることが、料理の技術向上につながると考えています。実際、五品の得意料理を持つことから始めるよう呼びかけています。作ったおそうざいを繰り返すことで、家族の食卓がより豊かになり、飽きることなく楽しめるというメッセージが込められています。
まとめ
新しい春にぴったりの『神田裕行のおそうざい十二カ月』は、初心者から料理好きな方まで幅広く応用できる内容となっています。神田さんの教えを通じて、家庭料理の新たなスタンダードを見つけられるかもしれません。是非手に取って、その魅力を感じてみてください。
商品詳細
- - 発売日: 2017年5月下旬
- - サイズ: A5判
- - ページ数: 180頁
- - 価格: 税込2376円
- - ISBN: 978-4-7660-0203-4 C2077
- - 著者: 神田裕行