世界最大の化粧品会社、ロレアルグループが、国際NGOのCDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)より、企業の透明性や環境に関する取り組みにおいて、10年連続でトリプルA評価を受けるという前代未聞の快挙を達成しました。これは、ロレアルが22,100社の中からわずか23社のみが達成したもので、なかでもロレアルの10年連続獲得は唯一の存在です。これにより、ロレアルの持続可能な未来に対する強い意志が証明されました。
2024年において注目すべき成果の一つは、自社の事業所で使用される再生可能エネルギーの割合が97%に達したことです。また、製品の処方やパッケージに使用するバイオベース原料の92%が、持続可能で追跡可能な供給源から調達されていることも嬉しい成果です。さらに、工業プロセスで使用される水の53%がリサイクルまたは再利用された水源から確保されています。
エズギ・バルセナス氏、ロレアルのチーフ・コーポレート・レスポンシビリティ・オフィサーは、今回の評価についてこう述べています。「これは、私たちの事業戦略にサステナビリティを中心に置き、日常業務に深く組み込んでいった結果です。」また、ロレアルの最高経営責任者ニコラ・イエロニムス氏も、「私たちの位置付けと責任を深く認識しています」と語り、企業全体の努力を称えました。
CDPの評価は厳格な基準に基づいて行われており、企業の報告内容の充実度や環境リスクへの理解度、並びに意欲的な目標設定やその達成に向けた具体的な行動が多角的に評価されています。CDPは、世界で最大の環境情報データベースを有し、持続可能な経済の実現に向けた重要な情報源として機能しています。シェリー・マデラCDPのCEOは、A評価を受けた企業に対し、高い志が事業の優位性に繋がることを示していると述べています。
ロレアルは、115年の歴史を経て美容・化粧品業界のリーダーとして、全世界の消費者のニーズに応える努力を続け、2024年にも持続可能な取り組みを一層強化していく方針を示しています。彼らは、環境への負荷を減らしつつ、持続的な美を追求する姿勢を崩さず、今後もさらなるイノベーションに挑戦していくことを誓います。
これからの時代、企業が抱える環境への配慮が事業の成功に繋がることを、ロレアルは実績で示し続けています。そして、消費者や投資家に向け、持続可能な未来を実現するための具体的なステップを講じていることが、今後ますます期待されています。
ロレアルの活動に注目しながら、サステナブルな未来を実現するための取り組みに賛同したいものです。