毎週水曜日の夜10時、BS日テレで放送される「冨永愛の伝統to未来」では、彼女が日本の伝統文化を未来に繋げることに挑戦しています。今回の放送では、石川県金沢市で著名な加賀友禅作家、志々目哲也さんの工房を訪れ、彼の手による美しい着物の彩色に挑む姿が映し出されます。
冨永愛は、これまでにも数々の伝統工芸に挑戦し、驚異的な器用さで職人たちを圧倒してきました。そのため、伝統工芸界では彼女のことを「道場破り」として恐れられているという噂も。志々目さんもその一人で、冨永が工房に現れるのをいつも心待ちにしているそうです。
金沢市の加賀友禅会館で、冨永は志々目さんが手がけた加賀友禅の着物を羽織り、その美しさに感激。さらに、志々目さんからの提案で彩色に挑戦することになり、一瞬のためらいを経て意欲的に取り組むことに決めます。
これまでとは異なる挑戦に向け、冨永愛は工房で指導を受けながら、極細な線に沿って色を塗り始めます。この彩色技術は、1ミリ以下の線に対して正確に糊を置き、その隙間を見事に埋めるという高度な技能が求められるため、初心者には難しいものです。果たして冨永は「泣く」ことなく、見事に彩色を仕上げられるのでしょうか。
志々目さんの驚くべき技術を体感しながら、冨永はカワセミの羽の細かい部分に色を塗っていきます。その姿を見た志々目さんは、「泣いてない…」と目を細めるほど。この初挑戦にしては驚くべき仕上がりに、冨永も喜びますが、志々目さんはさらに新たな挑戦、「ぼかし」技法を提案。
「ぼかし」とは、超高度な色のグラデーションを生み出す技法で、どちらの色も生かすには非常に繊細なコントロールが必要です。冨永は、この難しい技法に果敢に挑戦しますが、果たして彼女は“道場破り”としての名に恥じぬ技を披露できるのか、注目です。
さらに、冨永と志々目さんのコラボによる新作加賀友禅が誕生することも決定しました。どのような作品になるのか、期待が高まります。また、番組では加賀友禅の着物以外にも、毎田染画工芸の毎田仁嗣さんを紹介。彼が製作した「Glass Yuzen」は、国内外で高く評価されており、その発表に参加したトークセッションの模様も配信される予定です。
「冨永愛の伝統to未来」は、伝統文化の素晴らしさやその現状、未来の方向性を探求する貴重なプログラムです。放送は2月12日水曜日の夜10時から。公式SNSでも貴重なオフショットが公開されるので、ぜひチェックしてみてください。