アイヌの儀式『カムイノミ』が東京で執り行われる
最近、東京の日本橋エリアに位置するアイヌ・ジビエ料理店『ラムレンカイネ』で、後世に残すべき重要なアイヌの儀式『カムイノミ』が執り行われました。この特別な儀式には、アイヌ文化伝承の重要人物である廣野洋氏が参加し、商売繁盛と家内安全を祈るひとときが繰り広げられました。
『カムイノミ』の特別な意味と実施内容
『カムイノミ』は、アイヌ文化において非常に重要な儀式です。今回、廣野氏とともにアイヌ文化クリエーターの床州生氏が参加し、木で作られた御幣(イナウ)に捧げ酒の儀式を行いました。お店の中には、小さなイナウを設置し、そこにもお酒が捧げられ、アイヌの伝統と精神が込められた空間が創り出されました。
「風が良く吹き、仕事が順調に進み、東京に住むアイヌのみんなと店で働く人たちが健康でありますように」と、アイヌ語で行われる祈りは、参加者全員にとって貴重な経験となりました。このような儀式は、ただの伝統ではなく、地域の発展や文化の継承に寄与するものとされています。
料理とともに味わうアイヌの文化
儀式の後には、参加者に対して特注のアイヌ素朴な食器を用いたジビエ料理が提供されました。料理は、木製のまな板と器が一体化したメノコイタを使い、アイヌの小刀(マキリ)で食材を扱う体験ができるスタイルで、まさに本格的なアイヌ料理の魅力が詰まっています。
「この開店に際して、儀式を開いていただけるというお話をもらった時、とてもうれしかったです。北海道からわざわざ足を運んでいただき、本当に感謝しています。このような素晴らしい文化を東京で少しでも伝えていければと思っています」と、店主の林育夫氏は熱い思いを語りました。
アイヌ文化の発信地『ラムレンカイネ』
『ラムレンカイネ』は、アイヌ文化を体験できる貴重な場所として、訪れる人々にその深い世界を知ってもらっています。店内ではプロジェクション・マッピングを活用し、アイヌ文化の映像が流れる中で料理が提供されるため、視覚と味覚の両方から楽しむことができます。
これからも多くの人々にアイヌ文化が伝わり、より広がっていくことが期待される東京の新しい文化体験の場として、『ラムレンカイネ』は存在し続けるでしょう。詳しい情報や予約方法については、公式サイトや食べログをチェックしてみてください。
【店名】The sixth sense Restaurant ラムレンカイネ ─心のままに─
【通常コース】土曜・日曜「カムイの贈り物」
【営業時間】ディナー 18:00〜22:00
【総席数】9席
【ご予約】完全予約制・18時スタートのコースのみ
【連絡先】☎ 03-5640-2128
【公式サイト】
ラムレンカイネ
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