細野晴臣の『omni Sight Seeing』が35周年を迎えた
2024年秋から予定されている細野晴臣の55周年プロジェクトの一環として、彼の名作『omni Sight Seeing』がリリース35周年を迎えました。この節目に、アルバムの収録曲「PLEOCENE」のヴィジュアライザーが公開されました。アートワークはTakeru Shimaが手掛け、このアルバムの独特な世界観を見事に映像化しています。
ワールド・ミュージックの金字塔
1989年にEPICレコードから発売された『omni Sight Seeing』は、細野晴臣がワールド・ミュージックの先駆者としての地位を確立した作品です。アルバムの内容は、日本民族音楽からアラブ音楽や中南米の音楽要素を取り入れた幅広いスタイルで構成されており、当時の“観光音楽”というテーマを反映しています。細野自身が世界各地を巡った経験を基にしたこの作品は、リスナーに音楽を通じて世界を旅行するような体験を提供します。
プレイリストも公開
さらに、カメラ=万年筆のキーボード奏者である佐藤優介による「omni Sight Seeing BIRTHDAY PLAYLIST」も公開されました。佐藤は、細野の音楽が持つ独特な魅力や精神的な繋がりを感じ取った上で、自らの視点で選曲を行いました。このプレイリストは、細野晴臣の楽曲を「辺境の周辺」というテーマで再構築したもので、リスナーに新たな視点からの細野音楽を楽しむことを促しています。
佐藤優介のコメント
佐藤優介は、「『omni Sight Seeing』の音楽は静的でありながら、無限に広がりを感じさせる」と述べ、その音楽性の特異性を強調しました。1989年は、SoulⅡSoulやDe La Soulなど新たな音楽が台頭していた時期であり、細野の作品があらゆる音楽の中でも特異点であったと振り返っています。彼はHASYMOの「RESCUE」や「Retort - Vu Ja De ver.」など、10曲を選びました。
今こそ聴くべき時
「細野晴臣アルバム誕生日企画」は、2024年秋から開始される55周年プロジェクトの一部であり、これを通じて新世代のリスナーが細野晴臣の音楽に触れる機会を提供することを目的としています。『omni Sight Seeing』は、時代を超えて聴く価値のある作品であるため、ぜひ再度聴いていただきたいと思います。次世代に受け継がれていくべき素晴らしい音楽の一部に触れてみてください。
ヴィジュアライザーとプレイリストのリンク
細野晴臣について
細野晴臣は1947年に東京で生まれた音楽家で、1969年に「エイプリル・フール」としてデビューしました。1970年には「はっぴいえんど」を結成し、73年からはソロ活動を開始します。また、1978年にはYMOを結成し、歌謡界においても多くの楽曲を提供しました。彼の音楽はジャンルを超えて、ワールドミュージックやエレクトロニカなど多岐にわたり、映画音楽制作などでも活躍しています。詳細は
公式サイトでご確認ください。