世界初のチョコレート醤油、「カカオ醤(ジャン)」が誕生
日本の醤油文化が育まれた和歌山県湯浅町で、老舗醤油蔵「丸新本家」が手がける新商品、「カカオ醤(ジャン)」が2024年1月20日に発売されることが発表された。この製品は、伝統的な醤油とチョコレートが見事に融合した世界初の調味料だ。
開発の背景
「カカオ醤(ジャン)」の開発には、湯浅醤油有限会社とともに、チョコレートの専門家たちが深く関与している。特に、インターナショナルチョコレートアワードの審査員である札谷加奈子が率いる株式会社トモエサヴールや、フランスの「エリタージュ」が協力し、4年間にわたる試行錯誤を経て、ようやく誕生した。
仕込みの方法
「カカオ醤(ジャン)」は、金山寺味噌のたまりを基にした醤油「九曜むらさき」に、ローストしたカカオを漬け込み、瓶内で熟成させることで独自の風味を生み出している。この工程により、芳醇なチョコレートの香りとともに、醤油が持つ風味と旨味が見事に調和した新たな味が楽しめる。
2つのタイプ
「カカオ醤(ジャン)」は、滑らかなペーストタイプと、粒の食感を楽しめる粒タイプの2種類が用意されている。一般的にチョコレートといえば甘さが連想されるが、本商品は砂糖を使用しておらず、香りや風味、コクを最大限に引き出した魅力的な調味料として評価されている。ペーストタイプは料理に混ぜやすく、粒タイプは噛むことで風味が広がる。
おすすめの使い方
このユニークな調味料は、鴨肉や鶏肉、白身魚のソースなど、幅広い料理に活用できる。特に、カレーに加えることで、深みとコクを与えることができ、新たな味の発見が期待できる。発酵食品同士の融合によって生み出された「カカオ醤(ジャン)」は、料理の可能性を一層広げてくれる。
伝統を守りつつ、新たな挑戦
湯浅醤油有限会社は、明治14年の創業以来、地方の伝統に根ざした醤油造りを行ってきた。今後も、醤油の製法を守りながら、現代のニーズに応えた新製品の開発を進めることで、醤油の新たな魅力を発信し続ける意向だ。
まとめ
「カカオ醤(ジャン)」は、醤油とチョコレートのコラボレーションから生まれた唯一無二の調味料である。食卓に新しい驚きをもたらすこの商品が、今後の料理シーンにどのような影響を与えるのか、目が離せない。
詳細は
湯浅醤油の公式ウェブサイトで確認できる。新しい醤油の世界を楽しんでみてはいかがだろうか。