赤ショウガが示すアンチエイジング効果
最近開催された第22回日本抗加齢医学会総会で、株式会社天真堂が発表した研究が注目を集めています。そのテーマは「赤ショウガ抽出液による皮膚・頭皮に対するアンチエイジング作用の探索」。今回は、その研究結果や赤ショウガの特性について詳しく見ていきましょう。
赤ショウガとは?
赤ショウガは、学術的には「Zingiber officinale var. rubrum」として知られており、東南アジアが原産の植物です。古くから生薬として利用されてきたこの植物は、通常のショウガと異なり、根皮にアントシアニンやタンニンなどのポリフェノールを含んでおり、赤紫色をしています。また、6-gingerolの含有量が高いことも特長です。今回の研究は、赤ショウガエキスがアンチエイジングにどのように役立つかを探求するものでした。
研究内容と結果
赤ショウガと通常のショウガを粉砕し、70%エタノールで抽出した液体を使用し、いくつかの試験が行われました。まず、頭皮に対しては、毛乳頭細胞に対する影響が評価されました。また、皮膚に対しては、メラニン生成の抑制、皮膚繊維芽細胞や表皮角化細胞の細胞増殖率の測定、AGEs(終末糖化産物)の形成抑制および分解促進作用が検討されました。
結果として、赤ショウガ抽出液は、毛乳頭細胞の増殖を促進し、メラニン生成の抑制作用を示しました。加えて、線維芽細胞の増殖を促す作用も確認されました。特に、赤ショウガエキスが持つ表皮角化細胞の増殖促進作用や、AGEs形成の抑制・分解促進は、通常のショウガエキスでは認められなかったことが、赤ショウガ独自の特性です。
この研究によって、赤ショウガエキスは、ショウガエキス以上のアンチエイジング効果を持つ可能性があるとされ、特に頭皮の健康や育毛に対する期待が高まっています。
今後の展開
この発表は、赤ショウガが美容や健康に及ぼす影響について一歩前進した成果と言えるでしょう。天真堂は今後も育毛関連のデータを収集し、さらなる効果を探求していく予定です。赤ショウガの有益な成分をより深く理解し、幅広い分野での応用が期待されます。
参考情報
- - ジンゲルシックス研究所: 公式サイト では、赤ショウガ抽出液に関する最新の研究成果が紹介されています。
- - 日本抗加齢医学会総会: 第22回はリモートおよび大阪で開催され、様々な最新の研究が発表されました。詳細はこちらで確認できます。
会社情報
株式会社天真堂は、東京都江東区木場に拠点を置く医薬部外品・化粧品・機能性表示食品のOEMメーカーです。代表取締役CEOは牧野快彦氏です。公式サイトは
こちらです。