新IoT検索エンジン
2020-03-05 13:01:10

国産IoT機器情報を可視化する新検索エンジン「Karma」のβ版が登場

日本のIoT市場は急速に成長しており、日々多くのIoT機器が国内に増えています。これに伴い、IoT機器を狙ったサイバー攻撃も増加しています。そこで、株式会社ゼロゼロワンが開発した新しいSaaS型検索エンジン「Karma」が注目されています。

「Karma」の最大の特徴は、国内で流通するIoT機器の情報を網羅的に可視化できる点です。既存のIoT検索エンジンでは、特に日本国内で流通する機器の機種判別が難しかったため、多くのユーザーが不安を抱えていました。しかし、ゼロゼロワンの独自開発によるシグネチャ技術が実現した「Karma」は、これまでの課題を克服し、多くのIoT機器を正確に識別できます。

この検索エンジンは、企業のIT部門や通信事業者にとっても非常に価値があります。これにより、IoT機器の設定不備に起因するセキュリティのリスクを自社で精査し、適切に管理することが可能になります。また、IoT機器メーカーにとっても、自社製品がどのように利用されているかを把握できる新しいツールとして期待されています。

IoT機器に対するサイバー攻撃の傾向は年々増加しており、特に2019年には、NICTによるレポートにおいて、攻撃関連の通信が前年比約1.5倍に増加したことが報告されています。これらの攻撃の約半数は、ウェブカメラやホームルーターなどのIoT機器を介して行われており、無防備なIoT環境は多くのリスクを抱えています。ゼロゼロワンは、こうした状況を改善するために「Karma」の開発を進めてきました。ユーザーが知らないうちに加害者や被害者になる可能性を軽減するため、安心してIoT機器を使える環境を整えることを目指しています。

「Karma」のβ版サービスは、国内のIoT機器製造業者やネットワークサービスプロバイダー、企業のIT部門向けに提供されています。一般消費者を対象としたサービスは計画していないため、主にビジネスシーンでの利用を想定しています。これにより、IoT機器に関わる企業が、自身のネットワーク内での機器利用状況を把握し、セキュリティ上のリスクを未然に防ぐ手助けを行います。

今後の展望としては、ユーザーからのフィードバックをもとにシステムの改良も進めていきます。「Karma」のシグネチャ技術は常に進化しており、新たに発見された脆弱性情報の提供や、さらに多様なIoT機器の識別も視野に入れています。2019年の設立以来、ゼロゼロワンはIoT機器のセキュリティに関する啓蒙活動にも力を入れており、自社の技術で安全なIoT環境の実現に寄与していきます。

「Karma」は、米国の「SHODAN」や「Censys」といった既存のIoT検索エンジンと異なり、日本市場に特化したサービスです。これにより、グローバル競争が続く中で、日本独自のIoT市場においても活躍できる可能性を秘めています。全てが日本で開発・提供されているため、国内ユーザーは高い信頼性をもってサービスを利用できる点も魅力です。

今後の「Karma」の成長と、日本国内のIoT機器の安全な利用を支える取り組みに、ますます注目が集まることでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ゼロゼロワン
住所
東京都渋谷区本町4-22-10パークハビオ渋谷本町レジデンス219号
電話番号

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