燕三条の未来を担う新団体KOUBA設立
新潟県燕三条地域において、金属加工技術の継承と発展、ひいては地域活性化を目的とした新団体「KOUBA」が設立されました。燕三条は、古くから金属加工が盛んな地域として知られ、多様な素材と高度な技術を誇ります。しかし近年、後継者不足や高齢化といった課題に直面しています。
KOUBAは、この課題解決に挑むため、『まなぶ・つくる・めぐる・ひらく』をキーワードに4つの事業を展開します。
1. まなぶ:教育事業
経営、クリエイティブ、DXといった分野の勉強会や講習会などを開催し、燕三条の工場が自ら学び、成長できる環境を整備します。人材育成と経営課題の解決を支援することで、持続可能なものづくりを支えます。
2. つくる:ものづくり事業
職人の技術とクリエイターの創造性を融合させ、新たな製品開発を促進します。マッチング支援や開発サポートを通して、革新的な製品を生み出し、燕三条のものづくりの魅力を世界に発信します。
3. めぐる:観光事業
燕三条の工場や文化に触れられるツアーを企画し、観光客や企業、デザイナーなどに地域の魅力を伝えます。地域への理解を深め、交流を促進することで、新たなビジネスチャンスの創出を目指します。
4. ひらく:イベント事業
工場の活動や地域の取り組みを発信するイベントを開催し、燕三条の技術力を内外に示します。発表の場を提供することで、地域工場のモチベーション向上と更なる発展を目指します。
KOUBAによる「燕三条 工場の祭典」
KOUBAの活動第一弾として、2023年10月26日(木)~29日(日)に「燕三条 工場の祭典」を開催します。これまで10年間、地域を代表するイベントとして開催されてきた「燕三条 工場の祭典」を、KOUBAが新たに運営を引き継ぎます。今年は、イベント趣旨やデザインを一新し、工場見学にとどまらず、多様な視点から地域のものづくりを発信するフェスティバルとして進化させます。トークセッションや事業発表など、新たなコンテンツも予定されています。
KOUBA設立の背景
燕三条の金属加工技術は、世界中の暮らしを支えています。しかし、その伝統を未来へ繋ぐためには、新たな取り組みが不可欠です。KOUBAは、次世代を担うメンバーと共に、多くの工場や職人、クリエイターと協力し、燕三条のものづくりを支え、発展させていくことを目指しています。地道な活動こそが、この街の未来を切り開く鍵だと信じています。
KOUBAの概要
名称:KOUBA(2024年度一般社団法人化予定)
代表:齊藤 和也
事務局長:横山 裕久
Facebook:facebook.com/koubafes
Instagram:instagram.com/koubafes/
Twitter:twitter.com/koubafes
問い合わせ先:
[email protected](担当:久保)
KOUBAの活動は、燕三条地域のみならず、日本のものづくり全体にとっても大きな意味を持ちます。今後の展開に注目が集まります。