CureAppが新たに始動する治療アプリ支援プラットフォーム「DTx-BASE」
株式会社CureAppは、東京都中央区に本社を置く医療機器メーカーとして、新たな事業展開を発表しました。その名も「DTx-BASE」(ディーティーエックス ベース)。このプラットフォームは、Digital Therapeutics(治療アプリ)及びプログラム医療機器(SaMD)の事業化を目指す企業に対し、包括的な支援を提供します。
事業化の背景と目的
最近、治療アプリの利用が増加する一方で、その事業化には特有の課題が存在しています。エビデンスの構築や保険収載、規制への対応など、従来の医薬品や医療機器とは異なるプロセスが必要です。CureAppは、ニコチン依存症、高血圧症、アルコール依存症の治療アプリにおいて薬事承認と保険収載を日本で初めて実現し、その経験をもとに「DTx-BASE」を展開することで、業界全体の底上げを図ろうとしています。
「DTx-BASE」のサービス内容
「DTx-BASE」では、企業のニーズに応じた多様な支援を行います。ここでは主なサービスを紹介します。
1.
DTx開発パッケージ: パートナーが成功する治療アプリを開発できるよう、疾患領域の選定から治験デザイン、専門家による開発サポートまでを網羅。
2.
事業化支援: 治療アプリの企業を対象に、薬事承認や保険収載における具体的なアドバイスを提供し、効率的な承認取得をサポート。
3.
処方プラットフォーム「APS」: 医療機関が治療アプリを簡単に処方・管理できるWebプラットフォームを提供し、業務の負担を軽減。
APS(App Prescription Service)の特徴
「APS」は独自に開発されたプラットフォームで、数千の医療機関で既に導入されています。このシステムは、患者管理や代金回収をシームレスに行えるため、医療現場の負担を少なくする設計となっています。
今後の展望
CureAppは「DTx-BASE」を通じて、多くの製薬企業やスタートアップとの協業を図り、治療アプリを用いた新しい治療の未来を描いていく方針です。CureAppの挑戦が、患者のためのより良い医療体験を実現することに期待が寄せられています。
お問い合わせ
株式会社CureApp DTx-BASE事業部について、詳細は公式サイトをご覧ください:
CureApp公式サイト
株式会社CureAppについて
株式会社CureAppは2014年に設立され、医師による治療アプリの研究開発を行う企業です。2020年には日本で初めて、禁煙治療を目的としたアプリの薬事承認と保険適用を実現。その後も多数の多疾患に対応するアプリの開発が進行中です。また、企業向けの健康増進プログラム「ascure」も運営しています。
*本記事はCureAppの新プラットフォーム「DTx-BASE」についての詳細をまとめたものです。