AI MQL合同会社の統合に関するニュース
東京に本社を置くAI MQL合同会社(以下、AI MQL)は、今後の事業展開を考慮し、VeritasChain株式会社(以下、VeritasChain)へと全事業および技術資産を統合することを発表しました。これにより、AI MQLは自社の自動売買プログラムの開発を終了し、VeritasChainグループにおける中心的な役割を担うことになります。
統合の背景と新たな道
AI MQLは創業から、「YenPulse」や「Aegis MQL」といった独自の取引アルゴリズムやリスク管理システムの開発に注力してきました。しかし、その過程で市場の変動や、ブローカーの約定プロセスの不透明さ、トレーダーの脆弱な立場という現実を痛感することとなりました。これに対する痛みや悔しさは、今後の方向性を見定める大切な教訓となりました。
「優れたロジックがあっても、取引の透明性が確保されなければ資産運用は成立しない」という教訓から、我々は「利益を上げるためのアルゴリズム」から「取引の正当性を証明するためのアルゴリズム」へとシフトしています。この理念は、VeritasChainが目指す「VeritasChain Protocol(VCP)」という取引ログの監査基準と見事に合致し、統合への決断を導きました。
インテグレーション後の重要な役割
今後、AI MQLの技術チームは、VeritasChain Standards Organization(VSO)が策定した「VCP規格」の中でも、個人投資家向けの実装規格「Silver Tier」に取り組みます。また、MT4/MT5との連携を可能にする「vcp-mql-bridge」というブリッジモジュールも開発し、世界中のユーザーやプロップファームに対して、ブロックチェーン技術を利用して取引の不変性を証明する環境を整えていきます。
代表のコメント
AI MQLの代表であり、今後VeritasChainのリテールインテグレーションの責任者に就任予定の上村十勝氏は、「我々の市場との向き合い方は、数多くの挑戦や悔しさに満ちていましたが、アルゴリズムだけでは信頼の壁を超えられないことを学びました。今回の統合は、その教訓を将来的なインフラに昇華させるための重要な決断です。今後もトレーダーの公平な評価を実現するために尽力していきます」と述べています。
今後の展望
AI MQLは、事業統合により、従来のEAベンダーとしての立場から脱却しますが、その技術力と理念はVeritasChainに引き継がれます。今後、VeritasChainの技術開発部門で新たなプロダクトやプログラムの開発に邁進することとなります。
統合した企業情報
商号:VeritasChain株式会社
所在地:東京都渋谷区
事業内容:取引監査プロトコル「VCP」の策定及び実装
URL:
VeritasChain
商号:AI MQL合同会社
代表社員:上村十勝
事業内容:MQLによる金融取引システムの開発、AIトレーディングソリューション等
この新しい組織体制のもとで、より透明性の高い取引環境を築いていくことが期待されます。