Green Carbon株式会社が東京都のカーボンクレジット事業に採択
Green Carbon株式会社(代表取締役:大北潤)は、東京都が推進する「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」に採択されたことを発表しました。この事業は、カーボンファーミングやバイオ炭を利用して、CO2の吸収・除去を目指すものです。東京都が掲げる「ゼロエミッション東京」の実現に向けて、さらに一歩進んだ取り組みと言えるでしょう。
吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業の概要
東京都では、CO2削減に加えて、大気中のCO2を吸収する取り組みが重要であると認識しています。このため、スタートアップと連携し、都内の自然資源を活用してカーボンクレジットを創出する新たな事業が開始されます。実施期間は令和6年8月から令和7年12月までの約2年間です。この期間中、最大で4000万円の経費負担や伴走支援が行われ、プロのサポートを受けながらプロジェクトを進めることができます。
運営事務局にはボストン コンサルティンググループが入り、すでに東京都のプレスリリースも発表されています。このプロジェクトでは、創出されたカーボンクレジットが都内の企業へと販売され、その収益が地元農家に還元されるという仕組みです。これは地域経済にも貢献し、持続可能な農業の実現に向けた重要なステップです。
Green Carbonの実績と取り組み
Green Carbonは水田メタン削減に向けて活動しており、水田由来のJ-クレジット創出を目的とした「稲作コンソーシアム」を運営しています。2024年8月現在、稲作コンソーシアムへの登録面積は4万ヘクタールを超え、900社以上の企業や農業法人が参加しています。この強力なネットワークを活用し、国内外においてカーボンクレジットの創出と販売を行っています。
特に注目すべきは、国内初の水田メタン削減によるJ-クレジットの認証を取得している点です。大北代表は、カーボンクレジットにおける先進的な取り組みと、多くの農家との連携が評価されたと説明しています。この事業を通じて、都内のカーボン削減のモデルケースが実現されることを期待されています。
Green Carbonのビジョン
Green Carbonのビジョンは「生命の力で、地球を救う」です。カーボンクレジットの創出から販売、手続きまでを一貫してサポートするサービスを展開し、特に水田におけるメタンガス削減活動が注目されています。2024年度にはさらに活動箇所を増やし、全国各地での地球環境の保全に寄与する予定です。また、クレジット創出に向けては、サービス「Agreen(アグリーン)」を通じて、申請手続きの簡略化を図り、農家の負担を軽減します。
このプロジェクトの成功が、国内外でのカーボンクレジット活動の一つのモデルになることが期待され、今後のGreen Carbonのさらなる発展に注目が集まります。