Another works、地域スポーツ振興のため兼業人材マッチング実証を開始

Another worksが地域スポーツ振興に向けた新たな試み

株式会社Another works（東京都港区、代表取締役：大林尚朝）は、スポーツ庁の「地域スポーツコミッション基盤人材育成サポート事業」において、地域SCと副業・兼業人材を結びつける実証実験を行うことを発表しました。このプログラムは、地域のスポーツ振興を促進し、誰でもスポーツを楽しめる社会を実現することを目指しています。

プロジェクトの背景

令和4年12月に閣議決定された「デジタル田園都市国家構想総合戦略」では、地方創生や地域活性化にスポーツの役割が重要視されています。スポーツ庁では、地域の特徴を生かした活性化のため、地域SDCs（スポーツコミッション）の設立を支援してきました。これにより地域におけるスポーツの普及を推進し、より多くの市民がスポーツを楽しむ環境を整えようとしています。

一方、地域SCはその役割を果たすために「経営の安定」と「基盤人材の育成・確保」という二つの大きな課題に直面しています。これらの課題に取り組むために、地域スポーツの振興を図る「基盤人材育成サポート事業」が実施されています。

Another worksの取り組み

Another worksが運営する「複業クラウド」は、これまでに80,000人以上のユーザーが登録し、2,000社を超える企業や全国180以上の自治体で導入されてきました。このプラットフォームを活用することで、地域SCに求められる人材をマッチングし、組織の経営や運営を支援します。

すでに、鹿児島県大崎町、岩手県盛岡市、沖縄県石垣市では、事業開発アドバイザーやデザインアドバイザーの募集が始まっています。これらの地域では、スポーツ観光や広報デザイン、アシスタントアルバイトといった具体的な課題を抱えており、専門的な知識を持つ職業人材とのマッチングが期待されています。

鹿児島県大崎町

大崎町では、地域活性化のためにスポーツ観光を基盤に「スポーツ観光おおさき」のスローガンの下、陸上競技の聖地を目指しています。しかし、町の活動は補助金に依存しており、資金調達の方法を模索しています。新たな事業計画の策定をサポートするアドバイザーを募集中です。

岩手県盛岡市

盛岡市のスポーツツーリズム推進室では、広報デザインの質を向上させるため、DTPデザインの知識を持つアドバイザーを求めています。対象のイベント集客を促進するために、有効な広報メディアを作成することが急務です。

沖縄県石垣市

石垣市は「スポーツ合宿×アルバイト」の新しい取り組みを開始しています。学生が地元でアルバイトをしながらスポーツ合宿を行うこのプランを拡大させるために、事業開発の専門家の助言を仰ぎます。

まとめ

地域スポーツの振興は地方の活性化に寄与する重要な課題であり、継続的な努力が求められています。Another worksは、地域SCと連携しながら、複業を通じた人材の活用を目指すことで、スポーツを通じた地域の連携強化と参加者の拡大を実現しようとしています。この取り組みが地域のスポーツ振興に一層の力を入れることを期待しています。