町田市立国際版画美術館での講演会と鑑賞会
東京都町田市に位置する町田市立国際版画美術館は、約33,000点の作品を収蔵する、国内でも珍しい版画専門の美術館です。この美術館の魅力の一つは、その多様なコレクションです。約40年にわたって集められた版画は、形や技法、国・地域に多彩なものがそろい、訪れる人々に対して新しい発見を提供します。
現在、同美術館では「講演会×鑑賞会」という形式のイベントが開催されています。この催しは、ゲスト講師と当館の学芸員による講演と、その講演内容に関連した作品の展示を組み合わせるもので、全7回にわたって行われます。各講演では、作品を間近に見ながら、ユニークな視点からの解説や最新の研究成果が紹介され、参加者にとって非常に貴重な体験となることでしょう。
イベント詳細
日時と講師
1.
10月25日(土): 町村悠香(当館学芸員)
「アジアの版画運動と日本:近代と現代の2つの渦」
この回では、アジアにおける版画運動の歴史やその影響が日本の版画に及ぼした影響について探ります。
2.
11月8日(土): 藤村拓也(当館学芸員)
「刻線の巨匠(マエストロ):デューラーとホルツィウス」
デューラーとホルツィウスといった巨匠の技術や影響を深く掘り下げます。
3.
11月22日(土): 高野詩織(当館学芸員)
「ナポレオンの『エジプト誌』:エジプト学の礎を築いたフランスの国家事業」
ナポレオンがもたらした文化的影響を考える機会となるでしょう。
4.
12月6日(土): ネルノダイスキ氏(漫画家・イラストレーター)
「ネルノダイスキ流・版画の見かた」
現代の視点で版画を解釈する新たなアプローチを提示します。
5.
12月20日(土): 宮﨑黎(当館学芸員)
「浮世絵というフィクション:特集展示『夢の江戸へ―美人画と歴史ロマン』の出品作を中心に」
浮世絵が持つ歴史的な意味や魅力を語ります。
参加方法
参加は無料ですが、定員は先着60名です。各回の講演は14時から15時30分まで実施され、開場は30分前からとなっていますので、早めの来場をおすすめします。この機会に、版画の奥深さやその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
町田市の魅力
町田市は、東京都の南部に位置し、人口約43万人を抱える活気ある都市です。町田駅周辺には大型商業施設が立ち並び、古くから続く商店街も健在です。一方で、少し離れると自然豊かな里山や公園が広がり、地場野菜を作る農地も見ることができます。便利な都市生活と豊かな自然環境が共存している町田市は、訪れる人々にとって魅力的な場所です。
公式サイト鑑賞
イベントの詳細や美術館へのアクセス情報は、
町田市立国際版画美術館の公式サイトで確認できます。町田市という地域の文化の深さを知る良い機会となるこのイベント、ぜひ足を運んでみてください。