エビ殻を活用したノート「EBIKARA NOTE」の誕生
愛知県東海市に本社を構える株式会社坂角総本舖が、地元の高校生の提案を受けて新たに開発したのが、エビ殻を使用したアップサイクルノート「EBIKARA NOTE」です。企画を提案したのは、桜花学園高等学校の3年生、森川奈桜さん。この取り組みは、海老の殻を再利用して環境に優しい文具を作り出すものです。
高校生の創意と企業の協力
森川さんは、文部科学省が導入した「総合的な探究の時間」を通じて、このプロジェクトを思いつきました。彼女は同校の国際キャリアコースに在籍し、特に「廃棄資源の再価値化」に関心を持ちました。彼女は先輩から「混抄紙」の存在を教わり、自らが住む地域にある廃材を使って文具を生産することで、若い世代への企業の認知度を高めたいと考えました。
提案を通じて、坂角総本舖と連携を決めた森川さんは、2026年4月に企業に企画を持ち込みます。このプロジェクトは、単なるノートの開発にとどまらず、持続可能な社会への大きな一歩となるものです。
エビの殻の新たな活用法
坂角総本舖は、主力商品「えびせんべい〈ゆかり〉」の製造過程で生じるエビ殻の廃棄が長年の課題でした。身だけを使用するため、残る殻はいかに活用するかが重要でした。最近では、新しいメニューの開発や製品にエビ殻を活用する取り組みが進んでいますが、森川さんの提案によって再生紙としての活用が実現したのです。
山陽製紙とのコラボレーション
森川さんは、再生紙の専門メーカーである山陽製紙の存在を知り、彼らとの打ち合わせを実現。2026年5月には、坂角総本舖、山陽製紙、森川さんの3者でノートの制作について具体的に議論し始めました。山陽製紙は「環境に配慮した循環型社会の実現」に向けた取り組みを行う企業であり、彼女の考え方に共感を示しました。
EBIKARA NOTEについて
「EBIKARA NOTE」は、特別な混抄紙で作られています。この混抄紙は、えびせんべいの製造過程で得られるエビ殻をパルプに混ぜ込むことで生成されます。表紙を開くと見える独特の質感は、和紙のような風合いで、エビ殻のオレンジ色があしらわれているため、ページごとに異なる表情が楽しめます。
販売情報
「EBIKARA NOTE」は、10月31日(土)から11月1日(日)まで岐阜大学で開催される「第78回岐阜大学祭」や、11月8日(日)の桜花学園大学・名古屋短期大学「第63回 名桜祭」でも販売される予定です。また、桜花学園高等学校の生徒が運営する株式会社ミューズのオンラインショップでも、販売開始の日程を調整中とのことです。
まとめ
エビ殻アップサイクルノート「EBIKARA NOTE」は、地元企業と高校生の連携によって生まれた革新的なプロジェクトです。このような取り組みを通じて、環境への意識を高めるだけでなく、若い世代のアイデアを社会に反映させることができるのです。未来に向けての新しい一歩として、多くの人に知ってもらいたい製品です。