鹿児島発のXR Meetupが国内XR界での評価を得る！受賞の背景に迫る

鹿児島県を拠点に活動するXR（バーチャル/拡張/複合現実）コミュニティ「XR Meetup Kagoshima」が、2025年12月1日に開催された国内有数のXRカンファレンス「XR Kaigi 2025」で「アクティビティ部門」を受賞しました。この受賞は、地域の情熱とクリエイティブな取り組みが新たな光を放つ瞬間を印象付けています。

XR KaigiとAXR Meetup Kagoshimaの役割

「XR Kaigi」は、国内でのXR技術に関連する開発者やクリエイターが集まり、技術の進展やコミュニティの活性化を図るための重要な場です。ここで設立された「XR Kaigi AWARD」は、XRの普及のために貢献する取り組みを毎年称えるもので、2020年にスタートしました。

受賞の背景には、地域に根ざした活動があり、XR Meetup Kagoshimaは、鹿児島という地方都市において、定期的に勉強会や体験会を開催し、次世代のクリエイターたちが集う場所を作り上げてきました。政府や大企業と異なるコミュニティの形が、地域に新たな熱をもたらしています。

地域からの支持とその活動内容

「XR Meetup Kagoshima」は、鹿児島出身のXRエンジニアやクリエイターからなる共同代表によって設立されたコミュニティで、現在では多くの学生や若者が参加しています。彼らは最新のXRデバイスを実際に体験し、技術の知識を共有する場として、定期的にMeetupを行っています。その好奇心から生まれる交流は、地方においても可能性を秘めたクリエイターを育てています。

実際、このコミュニティは数名の集まりから始まり、今では多様な世代が集まるようになりました。特に注目すべきなのは、高校生たちが自らXR同好会を立ち上げるなど、地域の未来を担う力を育成している点です。

受賞コメントと今後の展望

共同代表のあぶち氏は、「このたびの受賞は、鹿児島の学びの場が評価された結果であり、地方においても多くの人と知恵を分かち合える場所を作りたかった思いから始まりました」と語ります。彼はまた、若い世代がXRに挑戦し成長する姿を見て、この活動が地域にとって大切な存在であると感じていると述べます。

一方、共同代表の鮫島氏も「地域で活動してきたことが評価されたのは大変嬉しい。今回の受賞が、全国の活動者や新たに挑戦する人々にとっての刺激となればと願っています」とコメント。

この受賞は、地域に新たな文化を根付かせる大きな一歩であり、今後も鹿児島から新たなXRの魅力を広めていく意欲を彼らは持っています。

monoDuki合同会社との連携

さらに、XR Meetup KagoshimaはmonoDuki合同会社の支援を受けており、同社の目指す「リアルとデジタルを融合する体験」の実現に向けた活動を共に行っています。monoDukiは2023年に設立され、現場DXの推進を図りながら、地域に密着した人材育成にも力を入れています。

このパートナーシップにより、今後、鹿児島の若者たちが新たな技術に接し、未来のデジタル人材となる道がさらに開かれていくことでしょう。受賞の知らせと共に、こうした取り組みが地域に与える影響を今後も注目していきたいと思います。