高校生の金融リテラシーが求められる時代、マニュライフ生命が調査を実施

高校生の金融リテラシーが求められる時代

マニュライフ生命が全国の高校生613名を対象に実施した金融リテラシー調査が注目されています。近年、将来への経済的な不安が高まる中、金融教育の必要性が叫ばれていますが、実際の高校生の意識や知識はどのようなものなのでしょうか。

調査の概要

この調査は、2024年12月12日から18日までの期間に、全国の高校1年生から3年生の312名に対して行われました。調査方法はインターネットを利用し、得られたデータをもとに高校生の金融リテラシーを探求することを目的としています。

調査結果のポイント

1. 金融教育の必要性を実感する高校生

調査結果によると、92%の高校生が金融教育の必要性を感じています。さらに、72%の生徒が何らかの金融教育を受けたことがあると回答し、そのうち61%は学校での授業において学んだとしています。しかし、自らの金融知識を「ある」と感じている生徒は僅か24%に留まっており、これは大きなギャップを生んでいます。多くの学生が金融に関する知識の重要性を認識しているものの、実際の知識は不足しているという厳しい現実が浮き彫りになりました。

2. より頻繁な金融教育を求める声

特に男子学生の69%、女子学生の53%が、より頻繁に金融教育を受けたいと考えており、男子学生の方がその意欲は高いようです。これは、性別による意識の違いを反映しているとも言えるでしょう。金融教育の早期実施が求められていることから、全体の70%が高校入学前の中学生時代からの教育を希望しています。

3. これから学びたい分野

今後学びたい金融教育のテーマとしては、「資産運用」「家計管理＆ライフプランニング」「保険」が上位に挙げられています。これは今の高校生が将来のライフプランを考え、経済的な安定を得ていくために必要な知識を意識していることに他なりません。

4. 自身の金融知識に対する評価

調査で、自らの金融知識を評価した結果、「非常に知識がある」と考えている学生は7%、「やや知識がある」とする学生は17%に過ぎず、62%が自らを「ほとんど金融知識がない」と感じている事実が明らかになりました。これは生徒たちが自分の金融知識に対して厳しい自己評価を下していることを示しています。

未来の金融リテラシー向上に向けて

このような調査の結果から、マニュライフ生命は「全国高校生金融経済クイズ選手権エコノミクス甲子園」のメインスポンサーとしての役割を果たし、高校生たちが「自分のライフデザイン」を考える機会を提供します。特に、2024年からは全国大会に出場する生徒たち全員に経済学の図書教材を贈呈することで、金融教育に対する理解を深め、将来における経済的自由を確保する手助けを目指しています。