福島県産の新鮮な魚と触れ合うイベント
2024年9月、東京で開催された「発見!ふくしまフェア」では、福島県から直送された新鮮な水産品が多くの都市住民に楽しんでもらえる機会となりました。主催は株式会社フーディソンと東京電力ホールディングスで、サカナバッカと呼ばれる鮮魚専門店全8店舗を利用して、さまざまなイベントが展開されました。
フェアの背景と目的
今回のフェアは、2023年8月にALPS処理水が海洋に放出されたことを受け、福島の魚が持つ鮮度と安全性に自信を持ってお届けするために企画されました。フーディソンは、魚の魅力を広めたいという思いから「常磐(じょうばん)もの」と称される地元の魚を中心に、交流イベントを通じて、魚や漁業の一般的な認知度を高めることを目指しています。
店頭試食の様子
フェアの目玉企画の一つは、店頭で行われた試食販売です。福島県相馬市から来た仲卸業者の飯塚さんが、直接お客様に福島産魚を紹介しました。特にヒラメの試食では、約6割のお客様がその美味しさを体感し、店内で購入に至りました。「醤油をつけなくても甘みがあり、おいしかった!」といった顧客の声が響く中、メヒカリの唐揚げも試食メニューに加わり、多くの家族連れが楽しむ姿が見られました。特にお子様たちからは「ふわふわでおいしい」との感想が寄せられ、皆が笑顔になる瞬間が印象的でした。
子ども体験教室
もう一つの魅力的なイベントは、子ども向けの体験教室です。参加した親子は、魚をさばいたり、調理を体験したりすることができました。開会式では、福島の海や漁業について学び、ホッキ貝のさばき方を実践しました。参加した子どもたちは、初めての体験に最初は戸惑いながらも、次第に楽しさを感じていました。自分たちでさばいた魚をそのまま試食できることで、「おいしい!」との声が上がる場面も。
参加者のコメント
参加した子供たちからは、「家でも挑戦してみたい」という意欲的な声が寄せられました。保護者からも「この体験を通じて自分の子どもが魚に興味を持ち、家でも料理できるように成長してほしい」という期待が表明されました。また、飯塚さん自身も「こんなに多くの方々に福島の魚を味わってもらえて感動しています」と語り、感謝の思いを伝えていました。
まとめ
「発見!ふくしまフェア」は、魚食文化の復活を目指す良い機会となり、福島県の魅力を首都圏の人たちに伝える重要なイベントとなりました。来年もこのような交流の場が設けられることを期待しています。