エンバカデロが新たな開発環境『RAD Studio 13.0 Florence』を提供
エンバカデロ・テクノロジーズは、クロスプラットフォームの統合開発環境『RAD Studio 13.0 Florence』を発表しました。これにより、アプリ開発における様々な新機能やAI関連機能が追加され、開発者の創造力を一層引き出すことが期待されています。
AI機能の大幅強化
新しい『RAD Studio 13.0』では、AIアプリケーションの開発が一層容易になります。『SmartCore AI Component Pack』を活用することで、OpenAIやClaude、Gemini、Ollamaなど、複数のAIエンジンをアプリケーションに統合できます。これにより、開発者は異なるプロバイダーに対して簡単にアクセスでき、最適なAI環境を柔軟に選択することが可能になります。
リアルタイムでの結果表示ができるAIリクエストコンポーネントを使用することで、アプリ内でのコンテンツ生成やデータ分析、インタラクティブなチャットボットの実装まで、多彩なユースケースが具体化します。開発者には、AI接続ウィザードを利用し、難しい設定なしで簡単に開発を進めることができるでしょう。
64ビットIDEの追加機能
また、これまでのレビューを基に、64ビットのIDEがWindows環境向けに標準搭載され、開発環境が大幅に強化されました。Visual Assistとの連携、COM/ActiveXのサポートが施され、開発の安定性も飛躍的に向上しています。特に、Delphiユーザーからの要望が高かった三項演算子もついに追加され、コードの可読性を大幅に向上させる効果も期待できます。
C++開発の新たな進展
C++Builderにおいても、最新のC++23規格に対応するためのツールチェインが強化されました。この動きにより、Clang 20ベースの最新コンパイラを搭載し、より安心して開発を行うことができるでしょう。改良されたAddress Sanitizerや、バージョン管理された共有ライブラリも導入されています。
Web開発の機能改善
Webアプリ開発機能に関しては、セッション管理機能が新たに加わります。『WebStencils』と『WebBroker』が一体となり、複雑で安全なWebアプリケーションが効率的に構築可能です。これにより、認証・認可機能も強化され、一歩進んだWeb開発が実現します。
開発をサポートする新たなリソース
さらに、RAD Studio向けには専用のチャットボットも登場。開発者が質問を投げかけると、迅速に解答を返してくれ、実際のコード生成のサポートまで行います。これにより、チームメンバーは公式ドキュメントを検索する感覚で情報を得ることができます。
様々な機能改善とキャンペーン
今次のリリースでは、VCL、FireMonkey、FireDAC、RAD Serverなど、あらゆる開発環境において品質改善が行われています。さらに、長期の保守契約を伴う『RAD Studio 13発売記念キャンペーン』が、2025年9月30日まで実施されており、新規購入者にはお得な条件が用意されています。
新機能や製品に関する詳細は、公式ウェブサイトにて情報を確認できます。今回の『RAD Studio 13.0 Florence』は、開発者にとって新たな創造の場を提供するものであり、今後の市場での競争力をさらに高めることでしょう。